大学を卒業後、パートやアルバイトに従事するフリーターでいると、正社員として働いている友人がうらやましく思えたり、劣等感を感じたりしている人もいるのではないでしょうか?
しかし、大卒でフリーターになる人はそれほど少なくありません。
ここでは大卒フリーター人口とその割合や、フリーターとして生活することのメリット・デメリット、そして正社員への就活を成功させる方法をご紹介します。
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大卒でフリーターになる人はどのくらいいるの?
「大卒のフリーター」というと耳慣れない気がします。
しかし、実は最終学歴が大卒の人の約7%がフリーターになっているというデータがあるのです。
大卒フリーターの現状を知っておきましょう。
若年層のフリーターの人口・割合
総務省統計局が発表した「平成24年版就業構造基本調査」によれば、15歳から34歳の日本人のうち14.2%にあたる約271万人は、パートやアルバイトに従事するフリーターであることが明らかになっています。
性別で見ると、15歳から34歳の男性フリーターは8.6%。
これに対し、女性フリーターは19.9%。
このことから、女性のほうが正社員での就業難易度が高い様子がうかがえます。
また、3.0%にあたる約56万人は、就業意思を持たないニートとなっています。
大卒フリーターの人口・割合
では、最終学歴が大卒であるフリーターはどのくらいいるのでしょうか?
前述の資料によれば、15歳から34歳男性で大卒フリーターの割合は5.9%で約17万人。
女性の大卒フリーターの割合は9.8%で約25万人という結果になっています。
つまり、男女の総計で見て、約7%がフリーターという計算になります。
この結果を見ると、大卒のフリーターになる人はそれほど珍しくないことがわかります。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状②-平成24年度版『就業構造基本調査』よりー」
大卒でフリーターになる原因
では、大学を卒業した後にフリーターになってしまうのか、この問題について考えていきたいと思います。
大卒でフリーターになる原因として、大きく3つが考えられます。
就活がうまくいかず正社員になれなかった
大学時代に就職活動を行っていたものの、内定が取れずに卒業してしまった人や、内定を取り消されてしまった人です。
その中には大手企業や難関企業ばかりを志望し、就活に失敗したという人もいます。
こういう場合には、まずは就活がうまくいかなかった原因を振り返り、短所を自覚したうえで就活を行う必要があります。
公務員試験や資格試験などに落ちてしまった
公務員試験や資格試験を受験するため、就活をせずに勉強を続けてきたが、試験に落ちてしまったという人です。
試験の結果発表時期によっては、受験後に就職活動をする時間が取れない場合もあり、再受験をするか就職かで悩む人も少なくないようです。
資格試験で勉強してきた知識を活かして就活を行うと良いでしょう。
新卒で入った会社を辞めてしまった
- 期待していた業務ではなかった。
- 想像よりも厳しい環境だった。
などの様々な理由により、新卒で入社した会社を辞めてしまう人も少なくありません。
企業選びがうまくいかなかった原因を見つめなおし、自分に合った仕事を見つけましょう。
大卒フリーターのメリット・デメリット
一般的にマイナスな印象を持たれがちな大卒フリーターです。
しかし、「時間の融通が利きやすい」などのメリットとなることもあります。
一方で、収入面や社会保険については、正社員のほうが有利な面があるのも事実です。
ここでは、「大卒フリーターのメリットとデメリット」を確認していきましょう。
大卒フリーターのメリットとは?
フリーターのメリットは、「時間やスケジュールに縛られることなく、自由に生活できること」です。
正社員として就業していると、長期間に渡って旅行に出かけたり、短期集中で新たなスキルを身につけたりということは、なかなかできません。
その点、パートやアルバイトであれば、比較的スケジュール調整しやすくなります。
海外留学や、資格試験などに挑戦したい人にとってはメリットといえるでしょう。
大卒フリーターのデメリットとは?
フリーターのデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
収入が不安定になりがち
パートやアルバイトは、働いた時間に基づいて給与が支払われる時給制を取っている場合が多く、働く時間が短くなれば、それだけ収入は減ってしまいます。
また、ボーナスや家賃手当などの補助が支給されないことが多いため、収入は少なくなりがちです。
社会保険の適用外になる場合がある
パート・アルバイト先での雇用条件によっては、社会保険に加入できない場合があることも考慮に入れておくべきでしょう。
社会保険とは、雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険・介護保険の5種類のことをいい、法人が社員の生活を守る制度として国に義務付けられているものです。
しかし、健康保険と厚生年金保険については、勤務時間などの条件によっては適用外となる場合があります。
フリーター期間が長いと、正社員としての就業難易度が上がる
独立行政法人 労働政策研究・研修機構が行った「第3回 若者のワークスタイル調査」では、正社員になることができた人の割合が、フリーターとして働いていた期間別に発表されています。
それによれば、フリーター期間が6か月以内の場合は64.0%、7か月から1年の場合には58.3%の人が正社員になることができています。
しかし、フリーター期間が3年以上になると、正社員になれた人の割合は48.9%にまで落ち込んでしまいます。
つまり、フリーターの期間が長ければ長いほど、正社員として就業するのは難しくなってしまうのです。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「大都市の若者の就業行動と意識の展開ー『第3回 若者のワークスタイル調査』からー」
大卒フリーターが就職する方法
では、大卒フリーターが就職するには、どうすればいいのでしょうか?
前述の調査結果からもわかるように、「正社員になろうと決めたら、できるだけ早いうちに行動する」ことが重要です。
最近は人手不足に陥る企業が多くなり、大卒フリーターを求める求人が増加しています。
情報収集をしっかり行い、自分に合った求人を見つけましょう。
求人の見つけ方が分からないという方や、履歴書や面接の対策に不安があるという方は、フリーターの就活をサポートするサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
おわりに
大卒フリーターは珍しくないことや、フリーター期間が短いほうが正社員として就業しやすいことなどをご紹介してきました。
大卒フリーターは高卒・専門卒の人に比べて学歴がある分、就活には有利です。
大卒フリーターだからこそ、積極的に就活サポートサービスを活用し、早めに正社員になれるように就活に取り組んでみましょう。
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