読めばまるわかり!未経験者必見!損害保険業界を徹底解説vol.3

読めばまるわかり!未経験者必見!損害保険業界を徹底解説vol.3

どのような保険を扱うの?損害保険の種類とそれぞれの特徴

それでは、損害保険会社がどのような保険を扱うのか見ていきましょう。身近な保険から、存在さえあまり知られていない馴染みの薄い保険まであります。損害保険会社は、実に多くの種類の保険を扱っているのです。

自動車保険:車やバイクに乗るなら欠かせない強制保険

どの損害保険会社でも、もっとも加入者が多いのは自動車保険です。自動車保険にも種類があります。まず紹介するのは、車やバイクに乗る人ならば、必ず加入しなければならないのが強制保険です。正確には自動車損害賠償保険と言います。「自賠責」と呼ばれることも多いです。

強制保険が採用されるのは、加入者が他人を死傷させてしまった場合です。あくまで対人用の保険です。物的損害には、いっさい関係ありません。最低限の保険である、ということです。

強制保険に加入せずに自動車やバイクの運転はできません。もしも、保険に加入せずに運転をしてしまうと法律で罰せられます。つまり、全てのドライバーが加入していることになります。今後もこの法律は変わらないでしょう。そのため、世の中に車やバイクがある以上、常に需要がある保険であるということです。

自動車保険:強制保険で足りない保証をする任意保険

実際に事故を起こしてしまった場合、ほとんどのケースで強制保険では限度額が不足してしまいます。それでは、加害者が自腹でお金を払う必要が出てきてしまい困ってしまいます。そのため、多くのドライバーが強制保険とは別に任意保険に加入をします。

損害保険会社が営業をしている自動車保険は、こちらの任意保険の方です。強制保険加入のための窓口にもなりますが、実際に強く営業をするのは任意保険の方である、と覚えておいてください。

各保険会社によって、保険額や保証の仕方は変わります。とくに1997年以降、リスク分散型自動車保険が認可されたことによって、外資系保険会社を中心にドライバーに合わせた保険が増えました。「◯◯歳以上は安くなる」や「走行距離が少ないあなたは!」のようなテレビCMを観たことがあると思いますが、あのようなCMが、損害保険会社の用意している任意保険です。

また最近では、自動車事故だけでなくロードサービスもセットにして売りに出している保険も多いです。ロードサービスとは、契約者の車のバッテリー
が上がってしまった時や、タイヤがパンクした時に対応をしてくれるサービスです。ドライバーに安心をセットにして売っている商品と言えるでしょう。

住まいの保険:持ち家でも賃貸でも

持ち家に住んでいても賃貸に住んでいても、多くの人が加入する保険の1つに火災保険があります。火災保険にも種類があり、火災や落雷、爆発の損害だけに対応する住宅火災保険と、外部からの影響で損害が出た時にも対応をする住宅総合保険があります。難しく感じますが、簡単に言うと、火災保険には大きく分けて2種類あると覚えておくと良いでしょう。最大の違いは、第三者の過失に対応しているかいないかです。

賃貸住宅に住んだ経験があればわかると思いますが、賃貸物件に住むと強制的に火災保険に加入することになります。そのため、損害保険会社としては、不動産屋への営業という仕事もあります。個人に営業をかけるのではなく、企業に営業をかける1つの例です。

また、最近の地震被害の多さから、地震保険への注目は高まっています。火災保険では、地震での被害には対応していません。そのため、地震で家屋に被害があった場合、火災保険とは別に地震保険に加入しておく必要があります。1995年の阪神・淡路大震災以降は、個人で地震保険に加入する人も増えています。

地震保険は地震による津波の被害にも対応をします。記憶に新しい2011年の東日本大震災を境に、地震保険への加入者はやはり増加しています。とくに、実際に被害に遭ってしまった地域での加入率は伸びているようです。たとえば、火災保険に加入する際に、地震保険を付帯させるかどうか選択ができるのですが、この付帯率に大きな特徴を見ることができます。

岩手県の地震保険の付帯率は2010年度44.6%だったのに対して、2012年には61.4%まで増加しています。もっとも被害が大きかった宮城県では、2010年の68.2%の付帯率が2012年に83.5%になっています。実際に被害に遭った人や、被害現場の近くに住んでいる人にとっては、とても身近な損害保険です。

ただし、実際に地震被害には遭っていない地域の場合、まだまだ地震保険への加入率は低いのが現状です。とくに沖縄県は地震が少ないと言われており、沖縄県での地震保険への加入率はわずか13%です。