20代の第二新卒・既卒・フリーター向け就職/転職サイト

博士課程に進む前にチェックしよう!博士号のメリットデメリット

「理系は大学院に進むのが当たり前」

と言われる時代になってずいぶん経ちます。

4年制大学を経て、その後も大学に残り学生として研鑽をつむのが大学院ですが……。

大学院に進んだあとの道は以下の2つ。

  • 修士卒で就職する
  • 博士課程に進んで研究分野の知見を深める

この記事を読んでいる方も、この2つのどちらの道に進めべきか迷っているのではないでしょうか?

そこで今回は、大学院における「博士課程のシステム」と「博士課程進学の是非」について、少しお話ししたいと思います。

また、あまり語られない「社会人学生」についてもお話します。

理系学生は絶対に押さえておいた方が良いね!

博士号取得のため博士課程に進むメリットは?

まず、博士号を取得するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

そもそも修士課程と博士課程はどう違う?

ねえ、その前に「修士課程」と「博士課程」ってどう違うの?

違いを説明しましょう!

大学・大学院のシステムを説明している図
大学を卒業した後、基本的にはまず2年間の修士課程に進みます。

修士課程では研究だけでなく、大学のように講義を受けて単位を取る時間もあるのが一般的です。

一方の博士課程は、修士課程を修了した後、「さらに研究をしたい!」という方が進学するところ。

3年間の博士課程では講義の時間はほとんどありません。専門分野の研究に日々没頭します。

じゃあ博士号を取得しようと思ったら大学4年間の後に、更に5年間も学生生活を送るってこと??毎日研究かあ……好きじゃないと続かないだろうね。

そうですね。学生とはいえ大学院は結果を残す必要もありますしね。

修士課程・博士課程の途中で研究に挫折したり、教授とソリが合わなくなったりして辞めてしまう学生さんもたくさんいます。

20代の大切な時間を費やすので、よく考えて進路選択をしてくださいね。

ではここからは、博士号のメリット・デメリットについて説明します!

博士号を取得するメリット1:研究を深められる

1つ目のメリットは、研究を深められるということ。

でもさ、修士課程を卒業して企業の研究職に就くことも可能だよね?企業でも研究を深められると思うんだけど、博士課程で研究するのとはどう違うの?

いいことに気づきましたね。実は同じ研究であっても企業と大学院では「自由度」が大きく異なります。

自由度?

企業の場合、研究とはいっても、やはり最終的にお金・利益につながることが前提となります。

そのため時間的な制限がある上、予算・研究テーマなどが限られており、その中で最大限の結果を出す必要があります。

一方で、大学院で研究する場合、たとえお金につながらない研究テーマであっても、意義のあるテーマであれば深めていくことができます。

なるほどね~大学院では自分の追及したいことを好きなだけさせてもらえるってことか。

もちろん結果は残さないといけないですけどね。そうでなければ博士号はもらえません。

博士号を取得するメリット2:達成感を得られる

研究の醍醐味は「世の中でまだ誰も分かっていないことを明らかにできる」という点です。

例えばある研究で新たな発見をした時、「この実験結果を知っているのは世界で自分しかいない」という、何とも言えない達成感を得られます。

また、「この新たな発見によって人が救えるかもしれない」など、一般的な社会人として働いていては味わえないような経験ができることも……!

自分の研究で良い結果が得られた場合、データをまとめて論文を投稿し、審査が通れば学術誌に掲載されます。

有名な学術誌に自分の論文が掲載されることは研究者にとって非常に名誉なことであり、達成感を得られる部分です。

博士号を取得するメリット3:肩書が変わりブランド力がある

博士号を取得すると何という肩書を付けられるか知っていますか?

○○博士って呼ばれるようになるの?

その通り! その他、名前の前にドクターと付けられます。

「Dr.アフロ」かあ……医師以外にもドクターの称号を付けられるなんて知らなかった!なんか箔がつくね。

博士号を取得することで、あなたの付加価値が上がるのです。

また一度取得した学位は原則、奪われることも失効してしまうこともなく、永久にあなたのものです。

あなたの知的財産として残ります。

お金ではない自分の財産になるんだね。なんかかっこいい!

博士号を取得するメリット4:グローバルでも認められる

博士号は大学の学位とは異なり、単位さえ取得すれば授与されるものではありません。

博士号を取得するには自分の研究で認められる成果を出す必要があり、頭の良さだけではなく並々ならぬ努力が必要です。

「博士号」は、「研究者として認められた免許」とも言い換えられます。

国際的にみると、研究者の最低条件は博士号を持っていることなんです。

グローバルな研究者には必須の学位なのか。

研究者として国際的に活躍したいのであれば、博士号の学位は必須ともいえます。

博士号取得のため博士課程に進むデメリットは?

博士号を取得する場合、デメリットも潜んでいます。

そうなの?取得して損はなさそうだけど……。

そうでもないんです。

博士号を取得するデメリット1:企業への就職が遅れる

前述した通り、博士号を取得するまでに大学卒業後、最短で5年の歳月がかかります。

ストレートで大学を卒業したとしても博士号を取得するのは最短27歳。

しかも社会人経験がゼロです。

悪い言い方をすると、新卒で就職した同期と比べて5年も遅れているのです。

さらに新卒で就職していれば5年分の給与を受け取っている上、大学院の学費もかかっていません。

もちろん就職してから初任給に違いがあり、その後の年収も開いてくるでしょう。

ただ、20代は社会人としての伸びしろが一番ある大切な時期でもあり、企業に就職して経験を積んだ方がキャリアにとってはプラスになる場合もあります。

う~ん。難しいところだね。20代で社会人経験を積むことも大切だし、研究に没頭するのも貴重な時間だもんね。

博士号を取得するデメリット2:日本の企業にはまだ博士号の受け皿が少ない

5年間大学院に通って博士号を取得したからといって、必ず研究職に就職できるわけではありません。

えっ?そうなの?

理由は後ほど詳しく説明しますが、日本の企業は博士号を取得した人材の採用に積極的ではありません。

そのため、博士号を取得した人を対象とした求人は豊富に存在するわけではなく、むしろ希望する職種に就くのは難しいというのが現状です。

せっかく苦労して取った学位が活かせないのは悲しいね……。

博士号を取得するデメリット3:視野が狭くなる

博士号を取得するまで社会人経験を持たず研究に没頭していると、どうしても視野が狭くなってしまいます。

自分が専門とする分野においてはかなりの知識を持っていますが、社会人としての常識やビジネス感覚に弱い人間になってしまう傾向があります。

企業では研究職であってもチームのメンバーや上司・他部署とのコミュニケーションが非常に重要です。

ところが、研究者として長年研究室で個人プレーをしてきた場合、協調性を持って同僚と仕事を期限内に進めていくことが難しくなってしまうことも。

このような点も研究室生活を長く送るデメリットといえます。

博士号を取得するデメリット4:就職の潰しがきかない

自分が希望する就職先がピッタリ見つかればいいのですが、内定をもらえなかった場合、潰しがきかないのも大きなデメリット。

潰しがきかないって……?

博士号まで取得した場合、その専門性を活かした職業に就きたいと希望するのが普通ですよね。

例えば理学部を卒業して博士の学位を取得したら、企業への就職を考えた時にこれまで研究してきた分野に強いメーカーの研究職に就職したいと考えるのが一般的です。

でも、メーカーの研究職の内定を獲得できなかったら……?

「一般企業の営業職でいいや!」とはならないはず。

そのままポスドク(博士後研究員)として大学院に残る方法もありますが、就職への道のりは一層厳しくなります。

ポスドクになると給与はもらえますが、高給とは程遠いレベルです。

また1年毎の契約となり、更新されない場合は研究者としての道が閉ざされてしまうことも。

いくら専門性を持つ優秀な人材であったとしても30歳を超えて社会人経験ゼロとなると就職は困難を極めます。

ポスドクは不安定な雇用状態なんだね。博士課程への進学って夢も大きいけど同時にリスクもある選択……。

博士号を取るため博士課程に進んだ人は企業への就職が不利になる?

先に述べた通り、企業は博士号を取得した人材の採用に積極的ではなく、かえって博士号を持っていることが就職する上で不利にはたらくことも。

博士号取得者は人件費が高くつく

これは企業によって異なりますが、大手メーカーの研究職などでは学士(大卒のこと)・修士・博士の学位によって初任給が異なる給与体制を設けています。

この中で、採用担当者が一番積極的に採用したいのは修士取得者なんです。

研究職の場合、ある程度の専門性が必要になってくるので学士では若いが頼りない。

修士取得者であれば、年齢的にも問題なく、専門性もベースは身についているので成長が見込まれます。

一方で、博士になると研究に関しての知識・技術は備わっているものの、高い給与を支払わないといけない上に30歳手前という年齢も扱いづらいんです。

もちろん、博士号取得者を採用しないわけではありませんが、慎重になるということは事実です。

博士課程修了者の就職状況

実際に博士号取得者の就職状況についてデータを用いて見ていきましょう。

博士課程卒業後の進路に関する表
文部科学省が公表している「学校基本調査」によると、平成30年度の博士課程修了者の就職割合は67.7%です。

このうち正規雇用は53.6%

ちなみに修士課程修了者は78.5%で内、75.8%が正規雇用に就いています。

これらの数値から見て分かる通り、博士号を取得しても正社員として就職できるのは約36%、つまり3人に1人程度ということです。

日本では博士号取得者の受け皿が少ない、という厳しい現実がデータにも表れていますよね。

一方で、修士修了者の場合は7割以上が正社員として就職できています。

企業の研究職を目指すなら修士課程までで良さそうだね!

引用元:文部科学省「平成30年度学校基本調査

博士号を取るため博士課程に進む?企業に就職する?悩んだ時は

博士号を取得するかどうか迷っている方は、まず今後のプランをよく練ってみましょう。

「どうしても大学の教授になりたい!」というのであれば博士課程に進むのが一番近道です。

一方で、「企業の研究職に就きたい」というのであれば、修士課程修了後に就職活動することをおすすめします。

実は博士号を取得するチャンスは就職してからもあるんです。

えっ?そうなの?

企業の中には会社に属しながら大学院に通い、博士号の取得を許可・支援してくれるところがあります。

この場合、「会社から勧められるケース」と「個人的に挙手するケース」に分かれます。

会社から勧められるケース

人材育成の一環として会社から「博士号の学位を取ってきなさい」と勧められることがあります。

この場合は、学費を会社が負担してくれたり、就業時間内に大学院で研究することが許されたりします。

それって一番ラッキーだね!お金をもらいながら博士号が取れる上に就職の心配も要らないし。

ただし、会社のお金で博士号を取得するので、長年その会社に勤める覚悟が必要です!

しかも、社会人と並行して大学院で博士課程を修了させるのは想像以上に大変なことです。

実際に途中で挫折する人も多いのですが、会社が費用を払っている場合は「途中で諦める」のも許されません。

確かに学位取らせてもらってその後すぐに「転職します」じゃ白い目で見られるだろうね。それに、「必ず学位を取らないといけない」というプレッシャーも大きいだろうな。

個人的に挙手するケース

会社から勧められなくても、あなたが「博士号を取得したい」と希望すれば、大学院に通うことを許可してくれる企業もあります。

ただし、この場合は学費や時間のサポートは受けられないかもしれません。

じゃあ自腹にはなるけど、働きながら博士号が取れるってことか。でも会社がサポートする場合と違ってプレッシャーは少ないよね。

進学するか就職するか迷った場合はUZUZに相談を!

「今、大学院へ進んだものの中退しようか迷っている」「修士課程は修了したけど博士課程に進学しようか迷っている」という方は一度、UZUZに相談に来てください!

修士号を取得していれば、今の日本では十分活躍の場があります。

前述した通り、就職してから博士課程に進むことも可能。

また、20代であれば大学院中退であっても就職先が無いということはありません。

むしろズルズル研究室で過ごして30代のポスドクになってしまうと、就職サポートがかなり難しくなってしまいます。

UZUZでは他社の10倍もの時間をかけて就職サポートを実施!

経験豊富なキャリアカウンセラーと共に、あなたの適性や将来のキャリアプランを慎重に考え、悔いのない就職活動を進めることができます。

UZUZの登録はこちらから。

まとめ

博士号を取得すると一般的な社会人では味わえないような達成感が得られたり、「ドクター」という肩書きがついたり、国際的にも認められる研究者になれたりします。

一方で、企業の研究職に就けなかった場合、潰しがきかない就活ではかえって不利になることがある、といったデメリットもあります。

20代の貴重な3年間もの歳月を費やすので慎重に選択しましょう。

もしあなたが卒業後に企業での就職を考えているのであれば、修士号の取得だけでも十分就職先はあります。

どうしても博士号を取得したいのであれば、就職してからでも可能なことも忘れないでくださいね。

UZUZってなんなの??
すっきりしている男性

「第二の就活」を運営するUZUZは、
20代に特化した就職/転職エージェントです。

創業から7年がたち、これまでサポートしてきた方は、約6万人!

もちろん、ただサポートしているだけではありません。

実績は業界内でもトップクラスです!

UZUZの実績紹介
  • ESなどの"書類通過率87%"
  • 面接からの"内定率86%"
  • 入社後1年間の"定着率95%"

あなたも、私たちと一緒に内定を勝ち取りませんか?

下のボタンから簡単に【登録&キャリア相談の予約】ができます!

おすすめの記事

Page Top