「社長も昔は既卒・第二新卒だった」とタイトルに書いておきながら、今回はそのどちらでもない面白い経歴を持つ方にお話を伺った。
Webマーケティングコンサルティング事業や、筑波大学生にフォーカスを当てたアルバイト紹介サービス「ツクバイト」、アパート情報サービス「つくいえ」、就活支援サイト「ツクキャリ」など、「筑波」をキーワードに様々な事業を手がけている株式会社クロノファクトリー。同社を牽引しているのが平山雅英社長27歳。筑波大学時代から学生団体を立ち上げ、筑波大学生向けの大規模イベントを行ったり、筑波大学を専門にしたフリーペーパーの発行を行うなど精力的な活動を行い、大学4年の7月に起業。一見「すごい」と思われるような経歴の持ち主だが、平山社長はこれまで一体どんな道を歩んで来たのか。

平山雅英社長
1988年5月20日、岩手県生まれ。(実はお話を伺った前日が誕生日だった)大学3年次に学生団体「RIZE TUKUBA」を立ち上げ、筑波大学生に向けた様々な事業を実施。その後大学4年次に起業し、株式会社クロノファクトリーを設立。筑波大学生に特化した様々な事業を手がけている。

学生時代

女子バレーにはまった中学時代

僕、小中高大と野球をずっとやってきたんですよ。特に小学校の時なんかは県で打撃賞取ったり、全国ベスト3に入ったりするようなけっこう強いチームにいたんですね。ただ中学校からは正直そんなでもなくて。野球自体はバリバリやってたんですけどね。

で、そんな時にたまたまワールドカップを見て全日本女子バレーにはまってしまって(笑)はまり性なんで本当に大好きになってしまって、野球部の合間を見て岩手から何回も東京に行って試合を見たり、写真撮ったりっていうのをやってたんですよ。ちょうどその時期に友人からホームページ制作に誘われて、友人が「簡単に出来るよー」って言うもんだから試しにやってみたらこれが楽しくて。家が自営業の電気屋っていうのもあって、昔からパソコンとかいじったりするのは好きだったんですよ。

そういうのもあって、全日本女子バレーの応援サイトを作ってみたんですね。そしたら作ってみたどころか楽しくなっちゃって、ワールドカップとかVリーグの試合結果とか、そういうのをメルマガで配信したり、掲示板作ったり、女子バレーメンバーのファンレターの宛先をサイトに載せたりっていうのを毎日毎日やってたんですよ。そしたらメルマガの会員が2800人くらいになっていて。バレーボール雑誌に掲載されたこともありました。

まあなんて言うか、ものすごく女子バレーが好きでしょうがなかったんですよね(笑)

スポーツトレーナーを夢見た日々

その女子バレー好きが高じて、何かしらの形で女子バレーに関わる仕事がしたいな、と思うようになりました。高校生の時、野球で腰とか肘を怪我してたのもあって、怪我をトレーニングで治すスポーツトレーナー、特に女子バレーを支えるスポーツトレーナーの道を考えるようになったんですね。なので、トレーナーになるために筑波大学の体育専門学群に入学しました。

そこでトレーナーを目指して本気で頑張ってたんですけど、大学3年生になった時すごい先輩に出会って。ぱっと見ただけで体を変えてしまったり、1時間で球速15キロ上げたり、とにかく手品みたいなことが出来る先輩に出会ったんですね。その先輩を師匠と思って、朝から晩まで一緒についてやってたんですけど、ある時「正直ここまで骨と筋肉に情熱そそげねーわ」って思ってしまって。僕は「何かの分野で一流になりたい」という気持ちがあったんですけど、その時に「この先輩には絶対に勝てない」「この分野では一流になれない」ということを確信してしまったんですね。だからずっとずっと目指して来たスポーツトレーナーの道をそこで諦めました。

「自分にしか出来ない事」って何だ?

諦めてしまった後はなんて言うかすごい「ああ……」という気持ちになってしまったんですよね。とにかく「自分にしか出来ない事は何か?」を模索する日々でした。

そんな時に一つ思った事があって。僕はこれまで先輩や後輩、同じ学部の友達、他学部の友達たくさんの人にお世話なっていて、今でもそのご縁が生きてるくらいなんですけど、そういったお世話になった人達を繋げる何かが出来たらなーって思うようになったんですね。特に筑波大学って総合大学の割にはそれぞれの繋がりも薄いし交流があまりない大学なので、それってすごいもったいないなと。なので、そういう状況をちょっとでも変えられたらいいのかなと思って、学生団体を作って交流イベントをやったり、筑波大学生向けのフリーペーパーを作ってみたりしてました。

まあ何でこんなことやってたかというと、さっきも言ったんですけど、自分にしか出来ない事を探してたからなんですよね。色んな事をやってみた結果、僕にとってはそれが「筑波大生のために何か出来ることをやる」ということなんだなと思ったので、作った学生団体を母体に大学4年生の7月に会社を作りました。

よく「就活しなかったの?」ということを聞かれるんですが、しました。1社だけ。もし働くならこういう企業かなと思って、リクルートの説明会には行ったんですけど、やっぱり「んー何か違うな」「今やりたいことやろう!」って思って起業を選択しました。家も自営業だったし、元々の性格が独立心旺盛だったので、誰かに縛られたり、誰かのもとで働くとか考えられなかったんですよね。自分で好きなようにやりたい!っていう思いが強くて、うん、わがままだったんですよね(笑)

起業後

地獄の日々だった起業当初

そんなこんなで起業したはいいですけど、初めは本当にきつかったです。最初の1、2年なんて月収5万円の日々でした。とにかくお金がありませんでしたね〜。家賃2万2千円のボロアパートに住んで、それでも生活がきつくて。仕事の方は営業してもしても全然契約取れないし、本当にしんどかったです。

社員が6名だったんですけど、6人オフィス住み込みで24時間働くみたいな生活を送ってました。でもやっぱりそう簡単に上手くはいかないんですよね。結局社員ほぼ全員が辞めてしまいました。多額の借金も作ってしまって、あの時は本当に辛かったですね。

1つ1つの縁を大切にする

社員もほぼ全員いなくなってしまって、本当に0に戻ってしまって。今何をすれば良いんだろうって何度も考えた結果、まず出来ることから確実にやっていこうと思いました。なので運営していた「ツクバイト」のチラシを持って、200軒の店舗に1軒1軒挨拶しに回りました。初心に返って、まずはお客様に色々話を聞いてみようと思ったんですよね。

うちの会社って動画の制作とかも請け負ってるんですけど、ちょうどその頃動画を納品したお客様に「平山君が作った動画すごく良かったよ!知り合いにも紹介するね!」って褒めてもらえたことがあったんですよ。それがめちゃめちゃ嬉しくて。嬉しくて、一人秋葉原の駅で泣いてました(笑)その時「ああこれだ」「仕事ってお客様に喜んでもらうためにあるんだ」って確信したんですよね。

実は僕学生の頃に、起業するにしても何も知らなかったんで、色んな社長さんに会って話を聞いて回ってたんです。なので、そういうお世話になった社長さん1人1人にも挨拶して回ってました。そしたら「じゃあこの仕事あげるよ」って仕事頂けたりもしましたね。そんな感じでお客様先も回って、1つ1つ悩みを聞いて、お客様のために何か出来ることはないか考えていくことで、段々仕事をもらえるようになって売り上げも上がっていきました。

「社長」という意思選択について

さっき僕、独立心が強かったって話をしたと思うんですけど、起業に関しては別に起業しよう!と思って起業したわけじゃないんですよね。社長になりたいとも微塵も思ったことないし。ただ、その時自分が感性で「これだ!」と信じたものを全力でやる、100%、120%の力でやりきるっていうのを繰り返してたら、何か見えてきたんですよね。女子バレーのwebサイト作ったのも、スポーツトレーナー目指したのもそういう気持ちからでしたね。

起業したのも、社長になったのも、その時自分がやりたいことをやってたらたまたまそうなったって感じです。だからその時自分がやりたいことをやってるだけなので、行き当たりばったりですね(笑)

既卒・第二新卒の方へのメッセージ

相手から何か求められたら100ではなく、120で返すと良いと思います。人間関係でも、仕事の面でも、相手の期待値を常に上回っていく事で相手からも信頼されるようになりますし、長期的な付き合いが出来るようになると思うんですよ。だから僕は普段から100求められたら120で返すよう意識してますね。

あとは、ご縁を大事にしてほしいです。色んな人と会って給料とか、ロジカル的な面で納得する事も大事ですが、それよりも「なんかここいけそうだ」「ここで働いてみたい」とか、そういう直感みたいなものも大事にしてほしいです。

編集部から一言

インタビューの冒頭から「『すごいね』って言われことがあるんですけど、全然すごくないんですよ。やりたいことやってるだけなんですよ。」と語る平山社長。学生の頃から人と人との縁を大切にしてきた結果が今に繋がっているのだなと強く感じました。私も平山社長同様、人と人とが出会うという事は何か必ず意味があって、無駄な縁というものは何一つないと思っています。就職活動中の皆さんにも、出会う会社、出会う人々、全ての縁を大切に、就職活動を進めていって頂ければと思います。

取材協力:株式会社クロノファクトリー

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