「高卒で正社員採用は厳しそう……」
「学歴が無いと就職なんて難しいかなあ……」
就職したいと思っている高卒の女性の中には、“学歴”や“経歴”のコンプレックスから、このように考えて一歩を踏み出せない方は少なくないでしょう。
確かに大事ですが、だからといってそれが全てという訳でもありません。
特に今の時代においては、
高卒の女性でも就職のチャンスは十分にある!
と断言できます。
その理由をこの記事で詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
この記事の目次
高卒者の就職状況と求人倍率
まずは、「高卒者の就職状況」とその「求人倍率」をご紹介します。
高卒者の就職率とは?
文部科学省が発表した「令和2年3月高等学校卒業者の就職状況に関する調査(令和元年12月末時点)」によると、高卒者の就職率は以下のようになっています。
全体 | 男性 | 女性 |
92.0% | 92.8% | 90.7% |
大卒者の就職率とは?
参考までに、大卒者の就職状況についてもチェックしておきましょう。
文部科学省の調査によると、状況別の卒業者数の比率は以下の通りです。[注1]
- 進学者:10.5%
- 就職者(正規の職員等):75.3%
- 就職者(正規の職員等でない者):2.8%
- 一時的な仕事に就いた者:1.4%
- 就職も進学もしていない者:6.7%
- その他:3.3%
8割以上の大卒者が進学か正社員としての就職をしている一方で、非正規社員として就職した人や就職に失敗した人がいるのも事実です。
参考元:文部科学省「Ⅱ 調査結果の概要」
求人数と倍率
以下のグラフは、厚生労働省が公開している「令和元年度高校新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定率の推移」から抜き出したものです。
引用元:厚生労働省「令和元年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ」
こちらは「高校新卒者」のハローワーク求人に係る求人・求職状況なので、高卒者限定のグラフなんですが、ご覧の通りにまず「求人数(黄色)」が「求職者数(紫)」が大きく上回っています。
これはつまり、「仕事の募集」の方が「仕事を探している人」のよりも多いことを示しています。
求人倍率の動きにも注目してみましょう。
バブル経済が崩壊した平成初期以降、どんどん下がっていた状況からここ数年で急上昇を見せています。
数値は「2.75倍」まで上昇していて、簡単に言うと求人の数が求職者の2倍以上あるということです。
高卒の女性でも、「就職先」も「転職先」もたくさんありそうなんだね!
求人倍率が右肩上がりになっている平成27年〜令和元年は、実は「景気の良い時」。
景気の良い時には当然求人も増えるものですが、逆に不景気になった途端に求人数が一気に落ちてしまう可能性が……!
実際、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大によって景気が悪化し、令和2年4月から求人数は激減しました。
新規求人数は、前年4月と比較して31.9%も減少しているんです。
景気は就職に影響があるものの、景気だけが全てではありません。
参考元:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和2年4月分)について」
高卒女性の給料はどのくらい?
厚生労働省の発表によると、性別・学歴別の平均給料は以下の通り。
就職してからの評価では、学歴よりも実務的な経験やスキルが重視されます。
若いうちに就職してしっかりとスキルを磨けば、初任給には差があったとしても、ちゃんと評価される社員になれるでしょう。
高卒でも高い給料が期待できる仕事については、下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
参考元:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
高卒でフリーターをしている女性は、今すぐ就職を!
高卒でフリーターやニートをしている女性は、今すぐ就職活動を始めるのがおすすめです。
その理由は次の2つ。
- “若さ”が大きなアドバンテージになるから
- 給与を上げるには社会人としての経験が必要だから
順番に詳しく見ていきましょう。
“若さ”が大きなアドバンテージになるから
若さは、高卒フリーターの女性が持っている大きなアドバンテージです。
企業にとって若い人材を採用することには、
- 他の企業の考え方に染まっていないため教育しやすい
- 時間をかけて教育した後、長く働いてもらえる
といったメリットがあるため、うまくアピールしましょう。
面接官はフリーター期間が長い人に対して、
- 働く意欲がないのかな?
- 就職せずに何をしていたのかな?
という疑問を持ってしまいます。
高校を卒業してからの期間が長ければ長いほど、企業側が不安に感じる可能性は高いといえるでしょう。
給与を上げるには社会人としての経験が必要だから
多くの実務経験を積めることも、早めの就職をおすすめする理由の一つ。
給与を上げるためには、
- 社会人としての経験
- 就職した会社での実務経験
を積んでいく必要があります。
いくらフリーターとして頑張っていたとしても、その経験が給与に反映されるケースは少ないため、早めに就職して実務経験を積んだ方が良いでしょう。
- 目指しているものがある
- 親の介護や健康上の理由でフリーターをしている
といった特別な事情がない場合は、すぐにでも就活を始めましょう。
高卒女性が就職を成功させるコツ
高卒女性が就職を成功させるコツ1:学歴コンプレックスをなくす
高卒の方は、「自分が高卒である」という事実にコンプレックスを抱きやすいものです。
確かに、求人欄の応募資格に「大卒以上」といった条件を出している企業はあります。
しかし、それは全体のほんの一握りなんです!
大学在学中の就職活動中、つまり新卒時であれば学歴が有利に働くのは事実。
しかし逆に言えば、新卒でなければ学歴はあまり意味をなさないんです。
一度社会に出てしまえば「高卒」も「大卒」もあまり大きな違いはありません。
フリーターからの就職や他社からの転職を希望する人に対して、企業が求めるのは「学歴」ではなく「能力」や「人柄」、「キャリア」なんです。
つまり、「会社の戦力になる人材かどうか?」が重要ということです。
高卒女性が就職を成功させるコツ2:譲れない条件をしっかりと持つ
先ほどのコンプレックスという話にも通ずるところがありますが、高卒の方は自己評価の低さから下記のように思いがち……。
「正社員として採用してもらえるならどこでもいい」
「こんな時代だから雇ってくれるだけでもありがたい…」
就職を希望する女性は、何かしらの目的があるはずです。
「なぜ就職したいのか?」
を振り返ってみれば、自然と譲れない条件も見えてきます。
- 「フリーターとしての収入では貯金ができないので、給料が良い企業で働きたい」 → 年収〇〇〇万円以上
- 「これからの時代に役立つITスキルを身に付けたい」 → IT業界、Web業界
目的に適っていない企業に就職してしまうと、働き始めてから後悔してしまうでしょう。
条件が多すぎるのも良くありませんが、一つか二つは「絶対条件」を明確にしておくことをおすすめします。
高卒女性が就職を成功させるコツ3:「強み」を最大限に生かす
就職が上手くいかずなかなか採用されない方は、「自分の強みを活かしきれていない」というケースが少なくありません。
ここでいう「強み」というのは、企業に役立つ「能力」や「適性」のことを指します。
そして、必ず「強み」があると考えることが大事です。
例えばずっと販売系のアルバイトをしていたのなら、「接客力」や「愛嬌」、「言葉遣い」といった要素が自分の中で育っているはずです。
これらの要素は、同じ販売業界であるなら、ジャンル問わず役立つ強みとなります。
もちろん、販売で培われた要素は同じ販売業で活かせます。
しかし、「接客力」や「愛嬌」「言葉遣い」といった要素は販売業だけで求められるわけではありません。
同じくモノやサービスを売る「営業職」、「受付」の仕事なんかでもそれらは役立つでしょう。
就職を考える場合は、必ず自分のアルバイト経験や学校での得意分野を振り返り「強み」を引き出しましょう!
高卒女性に人気の就職先とは?
続いては、高卒女性に人気のある就職先をご紹介いたします。
高卒女性に人気の就職先:事務職
高卒女性に人気のある職種としてまず挙げられるのが「事務職」です。
学歴を問われることが少ないのは事実ですが、だからといって「楽な仕事」という訳ではありません。
専門性はそれほど高くないのですが、そのぶん様々な業務を兼任するのが事務職の特徴。
例えば事務の仕事には以下のようなものがあります。
- 経理
- 書類作成
- 電話やメールの対応
- 顧客対応
- 備品の発注
このように、基本的なPCスキルからちょっとした接客力、数字に関する素養など、色々な能力が必要になります。
また、会社によって事務職の業務内容は大きく変わり、PC業務がメインの場合もあれば、顧客への対応がメインのところもあるんです。
ひとくちに“事務職”といっても、その内容はさまざま。
応募する前に、どんな仕事なのかしっかり調べておきましょう。
高卒女性に人気の就職先:IT職
続いて人気な職種は、「IT職」です。
エンジニアやプログラマーはITの技術職です。
専門性が高いので、しっかりと勉強する必要がありますが、逆に言えば実力主義であるため学歴はほとんど関係ありません。
いずれにしてもITに関する素養が必要ではありますが、学歴を重要視する傾向は少ないのが特徴です。
高卒女性に人気の就職先:介護職
「介護職」もあります。
介護業界は今は慢性的な人手不足。
そのため、未経験可で学歴不問という募集が多いです。
もちろん働き始めてから色々なことを勉強しなくてはいけませんし、決して簡単で楽な仕事という訳でもないです。
しかし、少子高齢化社会の今、間違いなく需要は多く、今後も増え続けるでしょう。
業務経験を積むことで資格取得も目指せるので「手に職」を付けられるのもメリットです。
まとめ
これまでの内容をまとめます。
- 事務職
- IT職
- 介護職
- 学歴コンプレックスをなくす
- 譲れない条件をしっかりと持つ
- 明確な目的意識を持つ
私たちUZUZは、多くの高卒女性の就職サポートを行い、内定獲得に導いてきました。
UZUZには、実際に高卒で就職した森川というキャリアカウンセラーもいます。
- 高卒特有の就活事情
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を理解した上で、就職のサポートを行います。
UZUZは転職エージェントですが、「登録したら絶対に求人に応募しなくちゃいけない」わけではありません!
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この記事に登場したキャリアカウンセラー
新卒時は、IT機器・ITシステムなどの新規提案を行う企業に営業職として入社。その後、企業の採用問題に向き合いたいと考え、UZUZへの転職を決意。
現在はUZUZ内一の癒し系キャリアカウンセラーとして活躍中!
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