就職先の雇用形態として「契約社員」か「正社員」かは、とても重要なポイントです。
ここでは、就職/転職のいわばプロである人材紹介会社の目線で正社員と契約社員の違いを徹底解説していきます。
- 契約社員になりたいけど、次の転職で不利になる?
- 待遇の違いを知ってから雇用形態を決めたい
- 契約社員と正社員では、仕事内容も違うって本当なの……?
といった疑問にも応えていきます。
「記事読むのめんどくさい……」そんな人に向けて、以下の動画でも解説しています。
記事・動画の片方だけでも十分理解できますが、両方見るとよりわかりやすいですよ!
契約社員ってどんな社員?企業の“雇用期間”は一律同じなの?
まずは「契約社員」という雇用形態について詳しく説明します。
契約社員とは
基本的に、一定期間の雇用契約を結んでいる社員のこと。
でも、契約社員の契約内容は会社によってかなりの違いがあり各社の規定に基づいて待遇や立ち位置が変わるんです。
契約社員の労働契約の範囲
契約社員の場合は、労働契約の内容が会社によって人によっても大きく異なります。
その中で一番注目すべきは契約期間。
3ヶ月といった短期契約から半年・1年契約などもあります。
正社員の場合、会社は簡単に首を切れませんが、契約社員の場合は契約を更新しなければいいだけ。
極端に言えば、人手が足りないときだけ契約社員を雇って、足りてきたら契約社員の人数を減らすことだってできちゃうんです。
契約社員は責任を負わなくていい社員?
かといって「責任が無い」というわけではありません。
もし責任感を持たずに適当に業務を済ませているようであれば、次の更新時に契約を打ち切られてしまうでしょう。
契約社員の場合、責任重大なミッションが与えられる機会は少ないものの、自分の任された業務をきちんと遂行する姿勢は大切です。
派遣社員と契約社員の違い
- 派遣社員:
派遣会社に雇われている。派遣先の企業とは雇用契約がない - 契約社員:
勤め先の企業と直接雇用契約を結ぶ
派遣社員の雇用主は派遣会社であって派遣会社からは業務上の指揮指令を受けるだけの関係なんです。
- 登録型派遣
一般的な派遣社員のこと。派遣会社と雇用契約を結びますが、登録型派遣として所属できるのは最長3年までと法律で定められています。
- 常用型派遣
派遣会社に正社員として入社します。そこから派遣先に出向します。登録型派遣のような「3年」という縛りはありません。
- 紹介予定派遣
紹介予定派遣は派遣先で正社員あるいは契約社員などへ直接雇用されることを前提とした派遣の形。
「常用型派遣社員」については、以下の記事で詳しく解説しています。
また、「派遣社員」と「正社員」の違いについて以下の記事で比較しています。
気になる方は合わせてチェックしてくださいね!
契約社員vs正社員!違いによるメリット・デメリット
今の時代、どんな企業に勤めていても将来的に存続しているとは限りません。
契約社員・正社員いずれにしても「絶対に安定した雇用」というのは私たちキャリアカウンセラーでも予測できないのです。
契約社員のメリット
正社員の場合、原則として会社の辞令には従わなければなりません。
例えば、海外転勤やあなたの専門領域ではない部署への異動・子会社への出向など、あなたの希望ではない場所・ポジションへの辞令が出ても基本的に拒否することはできないのです。
一方で契約社員の場合は、契約書に勤務地が明記されていれば転勤や異動はありません!
また、勤務時間についても契約書で交わした勤務時間に則るため、あなたのライフスタイルに合わせた業務時間で働くことも可能なんです。
契約社員のデメリット
契約社員の場合、正社員と同等の仕事ができることもあれば、補助的な仕事しかさせてもらえないこともあります。
正社員のメリット
正社員のメリットはやはり待遇面ですね。
契約社員は基本的に年俸制です。
一方で正社員は月給に加えてボーナスを支給する会社が多く、契約社員と給与面で差があることが多いです。
また、福利厚生・退職金制度の違いや年毎の昇給・役職への昇格など色々な点で正社員は恵まれた立場にあります。
ただし、「どの企業においても契約社員は正社員よりも給与が低い」というわけではありません。
契約社員であっても契約内容次第では正社員より年収額が高いことも。
正社員のデメリット
ただし、正社員にもデメリットが。
正社員は会社に長く勤めることを前提として働くので、何事においても責任がつきまとってきます。
そのためスタッフを管理するマネジメント能力や長期的な会社の経営についてまで考慮しながら業務を遂行することが求められるんです。
また正社員の場合、定時に帰りにくかったり繁忙期は残業に追われたりすることもありますが、契約社員は時間になったら堂々と帰宅できます。
契約社員だと転職には不利になる?
でも先にも触れた通り、契約社員の場合は負担の少ない業務を任されることが多いもの。
経験・スキルがないと、30代からの転職が難しくなってしまいます。
「改正労働契約法の無期転換ルール」を知っておくこと!
平成24年に労働契約法が改訂されました。
これによって、同一企業で5年以上契約社員として働いた場合、無期労働契約への転換を申し込むことができるんです。
無期労働契約が適用されると、契約期間が無期限となるので契約の更新が打ち切られるということはなくなります。
無期労働契約になりますが、正社員に切り替わるのではなく、待遇は契約社員のままです。
なので、福利厚生の利用や昇給・昇格といった機会は正社員と同じではありません。
もし契約社員から正社員を目指すのであれば、
- 何年後に正社員に切り替わるのか
- これまでにどのくらいの社員が契約から正社員に切り替わったのか
ということを入社時の契約を交わす前に、きちんと提示してもらう必要があります。
そうでないと契約社員のままズルズルと歳を重ねていくことになってしまい、どんどん不利な立場になってしまう可能性が……。
契約社員から正社員を目指す方法は、以下の記事に詳しくまとめていますので、ぜひチェックしてくださいね!
まとめ
正社員にしても契約社員にしても、雇用契約を結ぶ際の契約内容の確認はとっっても重要!
とはいえ、
- 見慣れない単語や長い文章でついナナメ読みしてしまう
- 質問はないかと聞かれても、入社前なのでよくわからない
- 細かく質問していたら感じが悪いと思われそうで心配
- 多少不利に思うことがあるのは仕方ないのかも
など、その場の雰囲気や自分が置かれている状況から「まぁ大丈夫だろう!」と流してしまうケースは少なくありません。
(実際のところ、雇用契約に限らず“携帯の契約書”なども、ちゃんと熟読する人は少ないですよね。)
そうして入社後に「なんか違う……」といったトラブルが起こるわけですが、そうならないための方法のひとつとして「就職エージェントを通す」というものがあります。
例えばUZUZでは取扱い企業の労働環境を細かくチェックしているので、入社後に「求人情報と大きく異なる」といったことはありません。
また契約内容についても就活のプロであるキャリアカウンセラーがきちんと確認をし、応募者に不利のないように最後までサポート!
ぶっちゃけ雇用契約を熟読するのはしんどいですし、プロの力を頼りながら進めていく方が効率がよかったりします。
サービスの利用についても全て無料ですので、1人で就活を頑張るよりも、きっとラクに、お得に、就活をすすめることができますよ。
この記事に登場したキャリアカウンセラー
新卒時は、IT機器・ITシステムなどの新規提案を行う企業に営業職として入社。その後、企業の採用問題に向き合いたいと考え、UZUZへの転職を決意。
現在はUZUZ内一の癒し系キャリアカウンセラーとして活躍中!
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