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理系学生が設計士の右腕に!「CADオペレーター」業界研究

CADオペレーターという職業は建築やインテリア業界で求められている職種の一つです。 近年、建築やインテリアなどは複雑化・多様化してきている中で、いかに正確な図面を提供できるかが問われる職業でもあります。CADオペレーターとして仕事をしたい方にとって、重要な情報を以下で紹介していきますのでご一読ください。

「CADオペレーター」の基礎知識

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まずここでは、「CADオペレーターとは何か?」ということをご紹介したいと思います。

CADオペレーターとは

Computer Aided Designの略であるCADの専門家。 設計士やデザイナーのアシスタントとしての働き方がメインです。製図を形にしていくことから、物作りの醍醐味を味わうことができる職業です。

CADオペレーターの業務内容

建築家やデザイナー、設計士が書いた図面をPC上で扱えるCADというソフトを用いて、正確な図面を作り出す重要な仕事。CADは2次元・3次元と種類が分かれています。文字通り、2次元では平面図を、3次元では立体図の図面を仕上げていきます。特に立体図を書く3次元CADでは、建築物や自動車、洋服に至るまで、設計の対象は多岐に渡ります。

確実な図面を必要とされる、非常に大事な業務を担います。

こんなに沢山!CADオペレーターが活躍しているフィールドとは

CADオペレータには、大きく分けて5つの分類があります。

建築

建築業界では、柱や梁の図面をCADで制作し、工作機械に制作したデータを転送して加工します。

機械

機械業界では、テクニカルイラストと呼ばれる、「等測投影法」で描かれたイラストを描くことがあります。 例えば自動車や家電製品に説明書がついていますが、その中に使われているイラストはテクニカルイラストであることが多いです。

土木

土木でもCADが使用されており、その精度の高さが評価されています。 橋や水路を作る際には、1㎜の誤差が大きなものになってしまうので、CADの精密さが重宝されています。

服飾

洋服の原型や型紙を制作する際にCADを使用します。 CADを使用することでサイズ展開を行うのが簡単にでき、時間を短縮することができます。

宝飾

デザイナーがCADでデザインしたデータを機会に贈り原型をつくることで、制作に掛る時間と費用を抑えることができます。

「CADオペレーター」に向いている性格とは?

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集中力を保つことができる人

CADオペレーターは、とにかく集中力が求められます。 数cm、数mm単位での調整が当たり前の世界では、少しでも集中力が切れてしまうと仕事に支障が出ることにつながります。また、基本的に指示を受ける立場なので、修正の連絡などを随所で確認しつつ仕事をする必要がありますそういった時でも指示を後回しにせずに、正確な図面までの工程を作りあげることのできる集中力が求められます。

細かいことが気になる人

日常的に細かいことが気になる性格は、CADオペレーターにとって必要な要素です。少しでもズレがあれば、仕事をしたことにならないといっても過言ではない世界だからこそ、注意力がある人は重宝されます。 mm単位での作業になるので、当たり前ですがミスが起こる部分もmm単位で起こります。それくらい小さなことにも注意を払える力があれば、CADオペレーターとしては合格です。

コミュケーションをとることが好きな人

CADオペレーターは、パソコンの前にひたすら座って図面を作るだけではありません。仕事をするためには、大前提として設計士やデザイナーから指示を受けることになります。その時に、しっかりと要望を聞き出すことが必要となります。

CADオペレーターは、設計士やデザイナーの意図を汲み取り、よりイメージに近い形で送り出します。しっかりとコミュニケーションをとり、依頼主のイメージを自分の想像力に乗せることが重要です。

製図のルールが理解できている人

CADオペレーターは設計士やデザイナーとは仕事内容が異なります。設計の技術・知識は特別求められませんが、製図のルールや知識は必要となります。依頼主である設計士やデザイナーが、「何故この設計図にしたのか」という理解力が求められます。 また、設計図によってもルールが異なるので、設計図を見てすぐに理解出来る力をつけておきましょう。

「CADオペレーター」業界の動向

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必要なスキルのレベルが上がってきている

近年、設計士が作ろうとしているもののレベル自体が上がってきているため、CADオペレーターに求められるスキルレベルも上がりつつあります。デザインの複雑化と多様化が主に関係していて、最新のトレンドや全く新しいものに挑戦する姿勢が強くなってきています。

3次元CADを用いた製図では、立体的で複雑なものが多く、シンプルな製図というものは設計士自身が行うこともあります。これから生み出される製品の動向を知ることができるので、CADオペレーターとしての実力も上がりやすい時代になってきています。

在宅での仕事が増えてきている

従来、設計士やデザイナーの元について、図面を仕上げることが多かった職業ですが、現在では時代の変化に伴い在宅での仕事も増えつつあります。設計士やデザイナーとのやり取りもPC上で行うことができるので、その場に居合わせる必要がなくなったのです。

注意点としては、依頼主のイメージや要望を的確に表現するためのスキルを求められる点です。けれどもしっかりとスキルがつけば、働く時間帯なども自分で決めることができるので業務が進めやすくなるメリットもあります。

まとめ

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設計士やデザイナーが設計とともにCADでの図面仕上げを行うことが増えてきて、正社員としてのCADオペレーターの採用が減っているのが実情です。ですが、依頼主のイメージをしっかりと形にしたり、コミュニケーションをとることで、「この人とは仕事がしやすい」と思ってもらえれば、仕事が増える見込みはあります。

そして何よりも、これから製作されていく製品を形にしていく仕事なので、仕上がった時には達成感を感じることができます。いつか子どもができたときに、「この製品の図面仕上げは私がやったんだよ」と言えるような夢のある仕事でもあるのは、嬉しいポイントといえるのではないでしょうか。

執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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