20代の第二新卒・既卒・フリーター向け就職/転職サイト

アフターコロナの就職/転職はお任せあれ!
テレビ通話・お電話でのキャリア相談を実施しています

第二新卒・既卒が知りたい司法書士の仕事②~司法書士試験に合格!資格をとったその後は?~

図書館で勉強する少年

司法書士のお仕事紹介ということで、前回第二新卒・既卒が知りたい司法書士の仕事①~司法書士の仕事内容とは?~にて、司法書士の仕事内容について書きました。

第2回目の今回は、『第二新卒・既卒が知りたい司法書士の仕事②~司法書士試験に合格!資格をとったその後は?~』について書かせていただきます。

私にとって、シリーズ2回目が一番酷な話です……だって合格していないんですから!!

ちなみに私が資格試験を目指した理由は、「資格を取れば食いっぱぐれない」と思ったからです。しかし、資格を取れば本当に食いっぱぐれないのでしょうか?
一生安泰でいられるのでしょうか?下記にて詳しく見ていきましょう!

司法書士試験合格!その後の進路って?

「CAREER」と書かれた画像
念願叶って司法書士試験に合格できた場合、その後の進路は主に以下の6通りになります。

  • 司法書士事務所に就職
  • 司法書士事務所を開業
  • 合格前と変化なし
  • 予備試験受験・法科大学院に進学
  • 企業の法務部に就職
  • 予備校講師

※下に行くほど選ぶ人が少なくなります。

司法書士の資格を取りまずは司法書士事務所就職、実務経験を積んだのち、開業を目指される方が多いのではないでしょうか。

司法書士事務所への就職状況

まず、司法書士事務所への就職状況ですが、合格者が住んでいる場所、年齢によってその状況は大きく変化します。

司法書士試験合格者地域別

まず地域別で見た場合、地方よりも都市部の方が圧倒的に就職に有利です。都市部は司法書士事務所の数が多いため、地方よりも求人の数が多くなります。逆に地方では都市部よりも事務所の数が少ないため、事務所に就職せず開業する方が多くなる傾向にあります。

司法書士試験合格者年齢別

司法書士事務所が一般企業より年齢によるハンデが出にくいのは事実ですが、やはり若い人の方が有利です。若い人は吸収力も高く柔軟性もあります。また、司法書士事務所を構えている方は30〜40歳以上である場合がほとんどなので、若い人の方が仕事を振りやすいという現状があります。

就職状況の実際としては、20代の司法書士試験合格者が都市部にある司法書士事務所での就職を考えたとき、「採用してくれる事務所が見つからない」ということは少ないとのことです。都市部での話なので地方ではまた違った結果になるとは思いますが、都市部に住む20代の若い方が司法書士試験に合格できれば、就職を有利に進めることができるでしょう。

司法書士事務所に就職した後、開業するには?

資格を取ってしまえば、就職先は見つけやすいということが分かりました。では、なぜ司法書士はいずれは開業を目指すのでしょうか?それは勤務司法書士と開業司法書士のお給料の違いにあります。

司法書士事務所の給料

司法書士事務所の初任給ですが、以下のように分かれます。

  • 都市部(東京)の事務所&大規模事務所:月収25~30万円
  • それ以外の事務所:月収20万円

※全ての事務所がこの月収というわけではありません。

司法書士事務所のほとんどは10人以下の小規模事務所ですので、上記の「それ以外」に該当する方が多くなると思います。そうすると月収は20万円ですから、大体大卒の初任給程度です。

また、ボーナスは1ヶ月分の支給にとどまる事務所がほとんどです。場合によってはボーナスが出ないところもあるので、大企業のような数ヶ月分の金額を期待すると肩すかしを食らってしまう可能性もあります。

以上のことを加味して司法書士事務所に勤めた場合、年収は以下のようになります。

  • 都市部(東京)の事務所&大規模事務所:年収300~360万円
  • それ以外の事務所:年収240万円

※ボーナスは出ないものとしています。

司法書士事務所でのキャリアの積み方

司法書士のキャリア形成、給料アップの方法ですが、一般企業とは少し異なります。まず、一般企業ではおなじみの年功序列制度が確立されていません。というのも、数年単位でほかの司法書士事務所に転職する方や独立・開業してしまう方が多いので、年功序列制度が当てはまらないのです。

もちろん、司法書士事務所に勤める方の中にも年収1000万円以上を稼ぐ方がいます。ですが、そのような方々は自分で大きな仕事を獲得することができるごくわずかな方なので、割合としては少なく、一般的とは言えません。より高い年収を望む方は独立・開業を選びます。

司法書士事務所ではなく、開業したらどれくらい稼げるの?

残念ながら、具体的な数字として開業司法書士の年収・月収を提示することはできません。なぜなら、事務所に勤める司法書士とは異なり、年収は個人によって大きく差が出るからです。年収が数千万円を超える方もいれば、片や司法書士での仕事のほかにアルバイトをして何とか食いつないでいる方もいます。司法書士に限らず自分で起業した場合等も当てはまりますが、こればかりは「人による」としか言えません。

司法書士試験に合格できても、その後は自分次第

勉強中に悩んで頭をかく少女
司法書士に合格し、司法書士事務所に就職してももらえるお給料は大卒の初任給程度。そこから経験を積めば収入が上がるかといわれたら、それもなかなか見込めない状況。司法書士事務所で稼げる人の条件は「自分で大きい仕事を獲得できる」こと。「開業しよう」と考えても、稼げるか稼げないかは人による。

司法書士事務所での就職、司法書士事務所開業、どちらにも共通して言えるのは結局「本人次第」ということです。これって、「資格とは関係ない就職活動と同じことだなあ」と思ったのは私だけでしょうか。

司法書士について調べた際に、「司法書士事務所向け!営業力強化セミナー」というセミナーが開催されていることを知りました。「資格さえ取ればそれだけで食べていける!生きていける!」と思っていた私ですが、見事合格率3.5%の試験に合格したとしても、そこから先が大変そうですね。

また、開業後コネ等も上手く利用し、どんどん業績をのばしていった結果年収3000万以上を稼ぐまでになった方もいますが、開業初年度は良くて400万程度といわれてます。司法書士を取得する前に、ある程度コネクションを作っておくのとおかないのでは初年度の年収には相当差が出るようです。コネがなくても色々なところに顔を出して関係を作ることも大事だといわれています。

「資格を持っていれば仕事が舞い込んでくる」のではなく、「資格を持って仕事を取ってくる」というイメージです。よく考えれば当たり前の話ですが、資格があれば全てOK!な仕事なんてないんですよね。

次回はとうとう最終回です!第1回と第2回では司法書士の仕事内容と合格後の進路についてお話ししてきましたが、最終回の第3回では司法書士試験に不合格だった場合の進路についてお話しできればと思います。

第3回の記事はこちら→第二新卒・既卒が知りたい司法書士の仕事③~司法書士試験に不合格!今からでも就職できる?

参考元:「司法書士の就職」「司法書士合格後の進路(合格→研修→就職→開業)」「勤務司法書士の年収・月収」「開業司法書士の年収・月収と開業費用

執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

Page Top