転職や就活についてネットで調べていると見かけることのある「非公開求人」という言葉。
非公開求人はその名のとおり一般には公開されていない求人なので、その求人がどのようなものなのか知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、そんなちょっと気になる非公開求人についてのあれこれを詳しく解説していきたいと思います!
この記事のまとめ
- 非公開求人は転職エージェントでのみ扱っている求人情報
- 非公開求人には大手企業や人気企業、ハイクラスの求人が多い傾向にある
- スキルによっては紹介されなかったり応募できない非公開求人もある
・幅広い業種や職種の求人案件を扱っている ・大手企業や有名企業の案件が比較的多い ・営業拠点を多く構えており、地方の求人案件も多い | ||
・転職サイトとエージェントの機能が一体化している ・IT・通信・医療などの業界に強い傾向がある ・就活に役立つツールやイベントが充実している | ||
マイナビエージェント | ・丁寧な対応で初めての転職活動でも安心 ・20代の若手を求める企業の求人案件を多く扱っている ・各業界に詳しい専任のキャリアアドバイザーが担当 |
この記事の目次
非公開求人とは?怪しい求人なの?
非公開求人は、基本的には転職エージェントしか情報を持っていない求人のことで、一般的に利用されているような転職サイトはもちろん、企業サイトの採用ページにも掲載されていません。
そのため、基本的に「非公開求人の内容が知りたい!」と思った場合には、転職エージェントを必ず経由することになります。
「一般に公開されていない求人」と聞くと「何か裏があるのでは?」と考えてしまう人もいるかもしれませんが、基本的にそのような心配は必要ありません。
実は、選ばれた人だけが応募できる仕事ですので、むしろマッチング度は高く、待遇などの条件が良い場合も多いのです。
ここからは、求人が非公開の理由や、企業はなぜ非公開にしているのか?について詳しく解説していきます。
なぜ企業は非公開求人にしているの?求人が非公開の理由
「転職サイトや企業の採用ページに求人を掲載した方が、多くの人の目に触れて応募者も集まるのに……なんで?」と疑問を持つ方も少なくないかと思います。
ただ、非公開にした方がメリットが多い場合がある、というのが非公開求人なのです。
理由1 応募が殺到するのを避けたい
企業が非公開求人を選ぶ理由の1つめは、応募者が殺到することを避けるためです。
例えば以下のような場合、ひとたび求人をかけるとものすごい数の応募が殺到します。
- 入社のチャンスは新卒のみの超大手企業
- 求人を募集しているのを見たことがない誰もが知る超有名な企業
- 超人気企業だが少数精鋭で運営をしていて採用専任の社員がいない企業
新卒採用の業務にしか対応していない企業や、採用業務に特化した社員を配置していない企業にとって、毎日何十件、何百件の応募書類に目を通すことはかなりの負担になります。
通常の業務に支障をきたす恐れがある上、採用業務に慣れていない社員が選考をすすめていくとなると、その負担は計り知れません。
最悪の場合、応募書類の処理だけに追われる形となってしまい、本来採用すべき人材を見落としてしまう可能性すらあります。
そういった事態を避けるためにも、転職エージェントを通して非公開求人で募集を行うことで、自社のニーズにマッチした人材をなるべくフィルタリングしてから採用しようというわけなのです。
理由2 他社に知られず採用したい(重要ポジションの求人)
企業が非公開求人を選ぶ理由、2つめは、求人情報を公にすることで、他社に知られたくない情報が伝わってしまうかもしれないためです。
例えばある業界で、競合他社に差をつけるために新規プロジェクトを立ち上げることになり、特定のスキルや経歴持つ新しいメンバーが必要となったとしましょう。
そこで、求人サイトや自社の採用ページで、「新規プロジェクト立ち上げにつき、メンバー募集!」「◯◯の開発経験がある方」などと掲載した場合、どうなるでしょうか?
全ての企業においてこのようなことが起こるわけではありませんが、熾烈な争いをしている業界では、求人広告ひとつ出すのにも細心の注意が必要なのです。
そのほかにも、幹部クラスのある重要なポジションを募集していることが知られてしまうと、「上層部で何か起こっているな」といったふうに取引先などに勘ぐられてしまう可能性もあります。
また、非公開求人を行う企業の中には、株式公開に向けて必要なメンバーを極秘で募集するというケースも少なくありません。
このように、あえて求人を公に募集しないことで得られるメリットも企業には多いのです。
理由3早急に人材を確保したい
企業が非公開求人を選ぶ理由の3つめは、採用を急いでいるケースです。
急いでるっていってもそれくらいはかからない??
企業が自社サイトに求人募集を掲載するのであれば、最短で即日掲載することができますが、自社サイト経由の場合、応募者からの応募がいつになるかはわかりません。
そこで、求人サイトに求人を依頼することとなるのですが、一般的に求人サイトに募集を依頼した場合は、打ち合わせや取材、原稿作成、原稿のチェック・校正などが入るため、掲載までには3週間程度が必要となります。
また、先にご紹介した「理由1」にも繋がりますが、転職サイトを利用した場合は、基本的に誰でも応募が可能で、応募数も多くなるため、選考にも時間がかかってしまいます。
そこで、転職エージェントを経由し非公開求人で募集を行うことで、限られた時間の中で登録者の中から自社のニーズに合った人材を最短時間で見つけよう、というわけなのです。
転職エージェントの場合は、すでに登録している求職者の中からマッチする人材を探すことができるため、最短1週間程度で採用を決定することも可能です。
さらに、転職エージェントでは基本的に内定が出た場合にのみ企業が紹介手数料を支払います。
よって、採用できなくとも広告費を払い続ける転職サイトと比較しても、コスト面でも無駄がないというメリットもあります。
非公開求人に応募するメリット・デメリット
ここからは、求職者が非公開求人に応募することのメリットに加え、デメリットについてもご紹介していきます。
非公開求人についてより理解を深めることで、転職活動を行う上での選択肢も広がる可能性がありますので、ぜひチェックしておいてくださいね。
非公開求人に応募するメリット
企業が非公開求人を選ぶ理由のひとつに「応募者が殺到するから」というものがありましたが、それはつまり多くの人にとって魅力的な求人であることを意味します。
非公開求人では大手企業や優良企業などの求人もや、待遇などの各種条件が非常に良い求人もあります。
そのため、例えば転職サイトで「自分が希望するような大手企業の求人がないなぁ」という人も、転職エージェントが持っている非公開求人の中に希望の求人を見つけることができるかもしれません。
ちなみに、一般的に転職エージェントが扱っている求人のうち8割程度が非公開求人といわれています。
また、非公開求人では管理職や幹部クラスなどのマネジメント経験を活かせる求人が多い傾向にあります。
そのため、これまでの職務経験を活かしてワンランク上の仕事にチャレンジしてみたいと考えている人にもおすすめです。
非公開求人に応募するデメリット
非公開求人にはメリットも多いですが、非公開求人だからこそのデメリットがあることも事実です。
まず最初に知っておきたいのは、転職エージェントに登録したからといって、転職エージェントが持っている全ての非公開求人の情報を知れるわけではないということです。
また、仮に転職エージェントが持っている非公開求人の中から気に入った求人を見つけることができたとしても、応募することができない可能性もあります。
なぜなら、企業は「効率良くピンポイントでマッチする人材を紹介して欲しい」という想いから転職エージェントを利用しているからです。
転職エージェント側としても、企業が求めているタイプとは全く違う人材を紹介すれば信用を失います。
そのため、基本的に転職エージェントは企業が求める条件を満たしている人にしか非公開求人を紹介しないと考えておいた方が良いでしょう。
次に、例えば一般的な転職サイトで、気になる企業の求人を見つけた場合、他のサイトでその企業や仕事内容の情報を探せることがありますが、非公開求人ではそのようなことができません。
仕事内容や条件面についての情報はあくまでも転職エージェントから伝えられるものだけになりますので、気になる点は転職エージェントを通して確認する必要があるでしょう。
そして、デメリットとは少し違うかもしれませんが、非公開求人は好条件かつ企業が採用を急いでいることが多いため、求人の公開から内定までのスピードが比較的早い傾向にあります。
気になった求人を見つけた場合は、なるべく早く動くことをおすすめします。
非公開求人の探し方
「非公開求人とは?」の項目でお伝えしたとおり、非公開求人は基本的に転職エージェントが保有している求人情報です。
そのため、「非公開求人を見てみたい」と思った場合は、まずは転職エージェントに登録することが必須となります。
とはいえ、転職エージェントと一口に言ってもその種類はさまざまで、自分に合った転職エージェントを見つけることも大切です。
転職エージェントの探し方についてはこの記事の最後にご紹介しますので、是非チェックしておいてください。
ハローワークを利用したことがある人の中には「ハローワークで閲覧できない求人があったけど、あれって非公開求人じゃないの?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。
たしかにハローワークでは求人情報が閲覧できないことがありますが、それは失業保険を受けるための実績作りのためだけの応募を防ぐ機能のようなものです。
もし閲覧できない求人があったとしても、その求人を本当に閲覧したいと思えば、ハローワークに問合せれば詳細情報を知ることができます。
つまり、ハローワークで扱っている求人情報には非公開求人はないのです。
非公開求人数が多い転職エージェント
先ほどもお伝えしたとおり、転職エージェントと一口に言っても、得意とする業界や求職者のタイプはさまざま。
担当者との相性などもあるため、最終的には自分に合った転職エージェントを見つけることが大切です。
ただ、転職エージェントへの登録に制限はありませんので、複数社に登録することはもちろんOK!
例えば、第二新卒の人であれば20代の就活に特化した転職エージェントに登録しつつ、別のタイプの転職エージェントにも登録するといった方法もおすすめです。
以下では、さまざまな転職エージェントの中でも、特に非公開求人数の多い転職エージェント・ベスト3をご紹介します。
転職エージェントへの登録をする際にはぜひ候補のひとつにしてみてください!
・幅広い業種や職種の求人案件を扱っている ・大手企業や有名企業の案件が比較的多い ・営業拠点を多く構えており、地方の求人案件も多い | ||
・転職サイトとエージェントの機能が一体化している ・IT・通信・医療などの業界に強い傾向がある ・就活に役立つツールやイベントが充実している | ||
マイナビエージェント | ・丁寧な対応で初めての転職活動でも安心 ・20代の若手を求める企業の求人案件を多く扱っている ・各業界に詳しい専任のキャリアアドバイザーが担当 |
転職エージェントの選び方
ただ、転職エージェントも先ほどご紹介した3つのエージェントの情報からもおわかりのとおり、その特徴はさまざま。
せっかく登録するのであれば、単純に非公開求人を見ることだけを目的にするのではなく、自分にあった就活のサポートも一緒に受けられる転職エージェントを選ぶことがおすすめです。
転職エージェントを選ぶ際のポイントとしては、以下の4点が挙げられます。
- どの層の求職者をメインターゲットにしているか
- 自分が希望する業界の案件を多く扱っているか
- キャリアアドバイザーとの相性
- サポートの内容
転職エージェントへの登録に制限はないので、例えばあなたが今第二新卒として転職できるのであれば、第二新卒向けの転職エージェントへの登録は必ずしておきましょう。
なお、第二新卒におすすめの転職エージェントはこちらの記事で紹介しているので、第二新卒の方はぜひチェックしてみてください。
ちなみに、ウズキャリは第二新卒や既卒、フリーターなど、20代の転職に特化した転職エージェント。
いわゆる「ポテンシャル採用」など、20代の若者の採用を積極的に行っている企業の求人を多く扱っています。
また、独自の厳しい基準によりブラック企業を徹底的に排除しているため、情報の少ない非公開求人でも、安心して応募することができます。
さらに、20代で就活に苦労した経験を持つキャリアカウンセラーたちが転職をサポートするので、第二新卒やフリーターの方など、就活に不安や抵抗のある人にもおすすめです。
登録は簡単!
もちろんWebによる面談にも対応していますので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。