【新入社員向け】『あなたの話はなぜ「通じない」のか』より

「それ、間違ってると思うんですよね」「僕の意見では・・・・」「もっとましな方法があるんじゃないの」

 

口に出さないまでも、仕事をしていてこのような感想を抱いた新入社員の方はいらっしゃるのではないでしょうか。

キラキラとした希望を抱いて入った会社が、実際入ってみると、「非効率の塊だった」「マネジメントがいきとどいていない」「新人からみてもおかしな意思決定がある」など、理想と現実のギャップに違和感を感じることは誰しもあることだと思います。

会社というのは人の群れで、そして人は感情で動くものです。なのでまれに、正しいことよりノリや雰囲気が優先されてしまうことがあります。

・それをなんとか正そうとして、いわゆる「正論」を言おうとして、それが通じなかった。

・意見としては正しいはずなのに、自分の発言に誰も耳を傾けてくれない。

・「何を言ったか」ではなく、「誰がいったか」が評価される風潮がある。

そんな悔しい思いをした方に、是非読んでほしいのが本書『あなたの話はなぜ「通じない」のか』です。

作者について

まず、作者についてさくっと触れたいと思います。

著者は山田ズーニーさん。もともとベネッセコーポレーションで、進研ゼミ小論文の編集長をやっておられた方です。大学受験の際にお世話になった方も多いのではないでしょうか。2000年に独立して以来、小論文のみならず、文章表現やコミュニケーション力の向上教育に一環として取り組んでおられる方です。

 

ズーニーさんも「正論派」。新入社員のころから大企業で意見を発表しつづけ、そして実際正論を通した方です。しかし彼女は以前からそうだったのではなく、これから説明する3つのステップを踏まえた上で仕事に臨んでいたため、成果を残されてきたのです。

 

あなたの意見を伝えるためのハウツー・スリーステップ!

さて、早速本の内容の説明に入っていきます。

あなたの意見はなぜ通じないのか。それは「正論」が通る下地作りができていないからです。

下地がなければ、いくら論が正しくても通ることはありません。

ではどうすればあなたの「正論」は通るのでしょうか?

部下が上司に自分の意見を伝えるためには、以下の

1 自分メディア力を鍛える

2 相手との目線を合わせる

3 相手の関心事を共有する

という3つの要素が必要になってきます。それぞれ見ていきましょう。

1 自分の「メディア力」を高めよう

メディア力とはなんでしょうか?それは「その人の発言の信頼度」です。信頼度は、その人の知識や人柄、役職、実績など、総合的な要素から培われていくものです。本書のなかで、ズーニーさんは日経新聞と東スポを比較に出しながら、メディア力について述べられています。

 

「何を言うか」よりも、「誰が言うか」が雄弁な時がある。例えば、同じニュースでも、どのメディアが言うかでグッと印象は変わる。

1. ついに宇宙とコンタクト(日本経済新聞)
2. ついに宇宙とコンタクト(東京スポーツ)

上の2つは同じことを言っている。でも違う意味に見えてしまう。同じことでもあなたが言うのと別の人が言うのでは、与える印象がまるで違う。人間もメッセージを伝えるメディアだとすれば、あなたは相手からどんな風に見られているだろうか?>
あなたを「信頼のおける人だ」と思っている相手なら、少々言葉が足りなくても通じる。話が通じるためには、日ごろから人との関わりあいの中で、自分というメディアの信頼性を高めていく必要がある。

 

以上、見てみるとまるで信頼度が違いますよね。しかし両者とも、言っていることは同じです。これがまさに「新入社員」と「既存社員」の発言の重みの差。「何を言うか」よりも「誰が言うか」です。いままでその人が、どういう情報を発信してきたかによって、そのひとの「メディア力」が高まります。

例えば私たちは「キャリアアドバイザー」としてみなさんにアドバイスしていますが、同じ内容をアドバイスするのでも、発信者が無職の40代の意見だったら、受け取り方も異なってきます。

新入社員の場合は、名前も顔も売れていないので、「メディア力はゼロ」となります。では自分のメディア力を高めるには、どうしたらいいのでしょうか?それは以下の通りになります。

日ごろの立ち振る舞い、ファッション、表情。人との接し方、周囲への貢献度、実績。何を目指し、どう生きているか、それをどう伝えているか?それら全ての積み重ねが、周囲の人の中にあなたの印象を形作り、評判を作り、ふたたび、「メディア力」として、あなたに舞い戻ってくる。動きやすくするも、動きにくくするも、自分次第だ。

あなたの、日々からの言動や実績が「メディア力」育成につながってくるのです。

 

2 相手との「目線」を合わせよう

 

さて、自分メディアを確立できても、中々正論は通りません。社内で「あいつは〜〜キャラだ」「〜〜といえば〜〜さん」と言われるようになっても、上司があなたの意見を聞き入れるとは限らないのです。

では何が足りないのでしょうか?

その一つが、この「相手との目線をあわせる」ということです。

 

そもそも正論をぶつとは、どういうことでしょうか?

その中で伝えているメッセージは、自分の意見以外にも、実は「お前は間違っている、こうすべきだ」という意味をも伝えてしまっています。自分より知識や経験が豊富な上司からのメッセージであれば、素直にそれも受け入れることが出来ますが、明らかに上から目線の相手からの言い回しは、だれも聞かないでしょう。

説教が子供の心に通じないのは、同じ理由であると思います。

端的にそのようなことをまとめている表現がありましたので、以下引用します。

 

人は答えを自分でつかみたい生きものなのかも知れない。

なぞなぞで、もう少しで答えがつかめそうな時、正解を言われたら相手を怨むだろう。

正論を拒むのは、人間の本能かも知れないと私は思うようになった。

正論は強い、正論には反論できない、正論は人を支配し傷つける。

正論を言うとき、自分の目線は、必ず相手より高くなっているからだ。

望んでもいない相手に、正論を振りかざすのは、道行く人の首根っこを捕まえるような暴威だ。

言葉は関係性の中で相手に届く。

 

読んでみて、納得する部分があったのではないでしょうか。

新入社員にいきなり上から目線で説教をされて、快く思う先輩社員はいません。いたとしても、それはあなたを慮って、ぐっと堪えていてくれている可能性が高いです。何も知らない新入社員に「これ、間違ってます」なんて言われたら、みなさんどう思うでしょうか。「入ったばかりの部下に意見を突き上げられている上司」という構図は、あまり格好良く映りません。

そんなことを意識しながら、まず、相手と目線を合わせましょう。

「関係性のなかで話す」ということになります。

 

相手の関心事を把握する

さて、メディア力をもって、目線も合わせたあなたですが、意見が通るとは限りません。

なぜあなたの意見は通らないのでしょうか?

ひょっとしてあなたは問題だと思っていても、組織としてはなんら問題ではないのかもしれません。なぜこのようなすれ違いが起こってしまうのでしょうか?それは「関心」が共有できていないからです。きっと会社に入りたての頃には、その制度の前提となっている背景や、問題意識、優先度など、理解できていないはずです。「問題だと認識はしているが、もっと先にやるべきことがある」そう思われている上司の方も多いです。

であれば、まず上司の仕事や優先度、今の関心事を把握してから正論をぶっても遅くはないはずです。え?どうやってそんなの把握すればいいのかって?質問しましょう。問いを発しましょう。

「なぜこれはこのようになっているのですか?」

こう質問して、相手との背景を共有するだけで、話の通り方はぐっと縮まるはずです。あなたの改善案は前提が共有できていないから、通らないのです。

まとめ

以上、端的に本書の内容をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。

改めて繰り返しますと、

・メディア力を高める
・目線を合わせる
・相手の立場(関心事)で考える

この三つが意識できれば、あなたの話は必ず伝わるはずです。

逆に言えば、会社で意見を通している方は「メディア力を高められている人」とも言えます。

組織を変えたい、少しでも改善していきたいという熱い人は、ぜひともその熱意を叶えるために、この三つを意識していきましょう!それでは!

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