優良企業ってどんな企業をイメージしますか?
優良企業かどうかは、会社の財務状況・労働環境・将来性など総合的に判断して決まります。
さらに、人によって価値観やライフスタイル・経済状況が違うため、当然優良企業の基準も異なるんです。
その通り。
さらに、既卒の方ならではの優良企業の判断ポイントもあります。
ここでは、一般的な優良企業の定義から既卒者に合わせた優良企業選びのポイントについて紹介していきます。
この記事の目次
既卒の就活の基礎知識!優良企業の定義とは?
まずは一般的な優良企業の定義について紹介します。
経営基盤が安定している
いくら給与が高く、働きやすい会社として人気があったとしても倒産のリスクを抱えている会社は避けなければなりません。
そこで着目したいのが企業の財務状況。
財務諸表とは、主に
- 貸借対照表
会社の資産・負債・純資産を一覧表にして「会社が何を持っているのか」を教えるもの。 - 損益計算書
会社の収益と費用を算出して「会社がどれだけ儲けているのか」を表したもの。 - キャッシュフロー計算書
お金の流れを営業・投資・財務に分けて細かく示したもの。
の3つを指します。
ただ、財務諸表の作成義務があるのは上場企業だけ。
中小企業やベンチャー企業は得られる情報量が少ないため経営状態の分析をするのは難しいかもしれません。
非上場企業であっても有価証券報告書や決算公告・会社四季報などから財務状況を確認できます。詳しくはこちらの国立国会図書館のウェブサイトを参考にしてください。
将来性が期待できる
今は会社の業績が絶好調でも今後の将来性が見込まれるかどうかもチェックしなければなりません。
例えば製薬会社の場合、主力商品の特許が切れてしまうと経営が大きく傾く可能性があります。
そこで、
- 新薬の研究開発に力を入れているのか
- 次に発売予定の新薬はあるのか
といったことを調べることが重要。
今後も需要の高いサービス・商品を生み出せるか、将来性の高い事業を展開しているかどうかを確認しましょう。
働きやすい環境が整っている
財務状況が良く、将来性の期待できる企業であっても
- 残業が当たり前の長時間労働
- 上司の罵声が飛び交う
- きついノルマが課せられる
など、強いストレスの溜まる職場環境である場合は、優良企業とはいえません。
優良企業は上司や先輩・同僚との関係が良好でコミュニケーションの取りやすい雰囲気があります。
そのため社員のストレスも少なく、不満も溜まりにくいのです。
離職率が低いということは、辞める社員の数が少ないということです。
一方で、離職率が高いと、人の入れ替わりが激しく労働環境が良くないことが考えられます。
離職率の調べ方については後ほど詳しく説明しますね。
既卒として就活するなら知っておきたい、優良企業の落とし穴
冒頭でも述べた通り一般的に言われる優良企業だからといって、必ずしもあなたに合っているとは限りません。
優良企業ならではの落とし穴について紹介しましょう。
限られた時間内で成果が求められる
優良企業の場合、残業などの管理が厳しく、「仕事はまだ残っているのに残業できない」ということがあります。
しかし、成果が出せなかった理由として「時間がなかったから」という言い訳は許されません。
短時間で成果を出せるよう、効率よく生産性の高い業務を常に意識しなければなりません。
その仕事の進め方があなたに合っているかどうかについても考慮すべきポイントなんです。
同年代の同僚の下で働く可能性がある
既卒の方の場合、新卒者と比べて数年出遅れています。
優良企業の多くは大手企業が多く、新卒者をたくさん採用します。
そのため既卒で入社した場合、同い年の同僚あるいは上司の下で働く可能性があります。
気にならない方もいらっしゃると思いますが、配属されてから「こんな環境は嫌だ……」という事態に陥ることも。
仕事自体が本当に楽しめる?
優良企業と名を連ねる企業の多くは聞いたことのある有名企業でしょう。
そんな会社に入社できたら周りからも「すごい会社に勤めてるね」と言われることも増え、仕事へのモチベーションも高くなる傾向にあります。
しかし、ネームバリューだけで会社を選んでしまうと、人によっては仕事自体に楽しみ・やりがいを感じられず、長期的に働くのが難しくなってしまうことも……。
仕事だけでなく、社風や会社の業界など「あなたが興味を持てて、尚且つ自分に合っている」と思える会社を選びましょう。
このように、「優良企業だったら間違いなし!」と安易に判断するのは止めた方がいいです。
あなたに向いていない職種を選んだり、ネームバリューだけで就職先を選んだりすることのないよう、事前にリサーチを進めていくとよいでしょう。
既卒の就活術!優良企業はどのように見分ける?
3年離職率
前述した通り、離職率はその会社の働きやすさを表す指標の一つ。
特に入社3年以内の離職率を知ることで新入社員の定着率が分かります。
離職率が高すぎるということは、労働環境が悪いなど何かしらの原因があると考えられます。
それなら離職率の低い会社に就職したいですよね!
職種別で見ると、宿泊業・飲食サービス業が最も高い49.7%、次いで教育・学習支援業が46.2%、となっています。
ちなみに数値を公表せず非公開にしている企業は、離職率が高いことが予想されます。
実際の離職率を提示すると、企業イメージがダウンするからでしょう。
このような資料を活用して離職率の低い企業を探すといいです。
また、採用人数を調べるのも離職率を予測する指標に。
例えば会社の規模の割に採用人数が多いと「新卒で入社してもすぐに辞めるから多めに採用している」ということが伺えます。
もちろん新規事業の開始や多くの定年退職者が出たなどの理由によって多くの新卒を雇うこともあるので、採用人数が多いからといって必ずしも離職率が高いとは言い切れないことも覚えておいてくださいね。
残業の少なさ
働き方改革によって、残業時間は原則月45時間までと定められています。
そのため、会社も労働基準法を守るため徹底した残業管理を行っています。
上限ギリギリの残業時間である場合、長時間労働が日常化していると考えられます。
このような会社は避けた方が良いでしょう。
社風を知る
社風を知ることはとても大切なことです。
企業とあなたとの相性は公開されているデータ等で読み解くことはできません。
もちろん口コミなどの情報をインターネットで見つけることが可能ですが信憑性に欠けることもあります。
あなたがどう感じるかが大切です。
社風を直接感じ取るためには、会社説明会に参加したり、インターンに参加したりすることをおすすめします。
会社説明会ではただ席に座っているだけではなく、会社の方と積極的に直接話しましょう。
そうすれば、「とても話しやすい雰囲気!」「社員同士の仲が良さそう」など様々なことを感じ取れるはず。
また、インターンは社風を知る上で最も効率的といえます。
できれば長期型インターンに参加するのが理想。
長期間会社内で先輩社員と一緒に働くと「良い面」「悪い面」が自然と見えてきます。
その両面を知った上で、「この会社で働きたい」と思えるのであれば入社後のミスマッチは大きく低下するでしょう。
優良企業に入りたい!既卒の就活をサポートしてくれる所はある?
隠れホワイト企業とは、知名度は高くないものの、高い業績かつ成長性が見込める企業で、離職率の低い社員を大切にする会社のこと。
ネームバリューのみで求人を選択していると、このような隠れホワイト企業を見落としてしまいます。
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まとめ
既卒の方でも正しく就活を行えば優良企業に入り、長く働き続けることが可能です。
そのためにはまず自分で優良企業かどうかを見極める力が必要。
経営基盤が安定しているかどうか、将来性はあるのか、社員を大切にする働きやすい環境であるかどうかなど、総合的に判断しましょう。
社風が自分に合っているか、仕事内容に興味を持てるかどうかも大切。
また、ネームバリューだけで企業を選ぶのは危険です。
一般的に知られていない企業であっても日本には優良企業がたくさんあるんです。
「優良企業の見極めが難しい」という方は是非、UZUZを利用してくださいね。
この記事に登場したキャリアカウンセラー
新卒時は、IT機器・ITシステムなどの新規提案を行う企業に営業職として入社。その後、企業の採用問題に向き合いたいと考え、UZUZへの転職を決意。
現在はUZUZ内一の癒し系キャリアカウンセラーとして活躍中!
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