大学院に進学した後、
- 研究内容に興味が持てなくなった
- 教授との相性が合わない
などの理由で、中退を考える人もいるでしょう。
ただ、「中退すると就職が不利になるのでは……?」と不安を感じますよね。
結論からお伝えすると、就活のコツをしっかりと把握しておけば大学院を中退しても就職できます!
この記事では、就活のプロにアドバイスをもらいながら「大学院を中退しても希望の会社に就職するためのコツ」を紹介していきます。
誰でも簡単に実践できますので、ぜひチェックしてみてください。
- 大学院を中退して就職するのは悪いことではない
- 大学院を中退したら既卒枠で就活するのが基本
- 大学院を中退しても後悔しない方法はある
この記事の目次
大学院を中退して就職する道が「悪」じゃないワケ
大学院を辞めたいと思う自分を責めてしまう人も多いのですが、中退も大切な選択肢の1つです。
ここでは、大学院を中退して就職する道は「悪」ではない理由について解説していきます。
ダラダラと大学院生活を送るなら中退して就職するのもあり!
「中退=悪」という思い込みから、中退を避けるためだけに大学院に通い続ける人もいます。
しかし、大学院はそれまでの学生生活とは少し異なり、積極的に研究しなければ何も得られません。
何の知識も得ずに、ダラダラと2年間も過ごすのはもったいないですよね?
本気で研究したいことがあるならOKですが、ただ在籍するだけなら思い切って就職して、社会人としての経験を積んだほうがよいでしょう。
仕事という目標のために大学院を中退することは「悪」ではなく、むしろ「善」です!
大学院を中退しても就職が不利になることはない?
そもそも、大学院を卒業したとしても、得た知識や研究成果などをアピールできなければ内定は掴み取れません。
- 大学院を中退することになった経緯
- 就職活動を始めた理由
などをしっかりと分析して面接で話せば、就活は成功するでしょう。
仕事の吸収が早い20代前半で就職すればチャンスが広がることも!
また、社会に出ると、思いのほか多くのことを学ぶ必要があります。
与えられた仕事以外に、
- 社会人としてのマナー
- クライアントとの付き合い方
といったことも覚えなければいけません。
物事の吸収が早い20代前半で就職すれば、スムーズに仕事を覚えられキャリアアップにもつながるでしょう。
もちろん、若さのパワーを大学院での研究に活かしてもよいのですが、そこに疑問を感じているのなら、就職して仕事に打ち込んでもよいかもしれませんね!
また、以下の記事では、「大学院を中退してからエンジニアを目指して就活を始め、見事に内定を獲得した方」の体験談をまとめています。
こちらも併せてチェックしてみてください。
大学院を中退したら既卒枠で就職活動するのがポイント
しかし、就活を有利に進めるためには、既卒枠のほうがおすすめです。
以下から、その理由を詳しく解説していきますね。
大学院を中退した人が“新卒枠”で就活すると不利になりやすい
新卒枠で就活すると、当然、大学を卒業したばかりの新卒者がライバルになります。
新卒採用をしている多くの企業は「本当の新卒」だけをターゲットにしているため、能力とは関係なく「既卒」というだけで採用されないケースもあるのです。
残念ながら、エントリーシートや一次面接の段階で落とされる場合もあるでしょう。
新卒枠に挑戦してもOKですが、本気で就職を目指すなら既卒枠で受けるのがおすすめです。
既卒だからこそ採用してくれる企業もある
次のような理由から、既卒を採用したいと考えている企業もあります。
- 新卒で採用しきれなかった優秀な人材を確保するため
- 企業の望むタイミングで採用できるため
- 一度“挫折”を経験した既卒のポテンシャルに期待しているため
それぞれの理由について、簡単に説明していきますね。
企業も計画通りに採用できている訳ではない
新卒を採用したい企業は多いですが、全ての企業が採用計画通りに人員を確保できるとは限りません。
中には「今年は10人を採用したかったけど、結局5人しか採用できなかった」という会社も。
そういった場合に、新卒と同じ「若手」として「既卒」を採用する企業は多々あります。
採用したいタイミングで採用できる
企業は退職者が出たタイミングで、そのポジションの採用を進めなければなりません。
本来なら即戦力が欲しいところですが、即戦力人材の採用はかなり難しいのが現実。
新卒も入社日が4月に固定されているため、欠員採用には向きません。
しかし、その点既卒はすでに学校を卒業しており、正社員として別の企業に雇われてもいないため、入社してほしいタイミングで採用することができます。
加えて既卒には
- 「他社に染まっておらず、自社の方法で育成しやすい」
- 「“若手”なので長期的なキャリアが見込める」
といったメリットもあるので、すぐに若手を採用したい企業にとっては願ってもない人材です。
“挫折”から這い上がろうとしている既卒は魅力的
学校卒業後就職できなかった既卒は、ある意味で“挫折”や“失敗”を経験している存在。
だからこそ「次こそ絶対頑張りたい」という強い想いを抱いています。
この「失敗をバネに変えて頑張る力」は働く上でも非常に重要であり、企業によってはその“ポテンシャル”や“意欲”に期待して、既卒採用を行うところもあります。
もちろん自己分析や面接対策は必要ですが「既卒になったら就職できない……」なんてことはないので、安心してくださいね!
面接で内定を勝ち取るには?中退理由がとにかく重要
まずは、大学院を中退することになった原因を分析しましょう。
「中退して就活する理由」は、当然面接で聞かれる可能性も高いので、「浅い中退理由だな」と思われないよう自分の中でまとめておくことが重要です。
中退の素直な理由としては、以下が多いと言われています。
- 研究室の教授と相性が悪かった
- 研究内容に興味がなくなった
しかし、このような表面的な理由を面接で答えたとしたら、良くない印象を与えかねません。
面接官は長期的に働いてくれる人を採用したいと思っています。
そのため、上記のように中退理由をそのまま伝えてしまうと、
- 同僚や上司との相性が悪かったら辞めてしまうかも……
- 仕事に興味がなくなったらすぐに転職してしまうかも……
などのように、「この人を採用してもいいのだろうか」という不安を与えることになってしまうのです。
なので、就活を成功させるためには、中退の原因を深く分析することが大切。
例えば、「研究内容に興味がなくなった」のであれば、
- 大学院に通う中で、本当の興味は○○の分野にあると気づいた
- ○○分野の商品開発に携わりたいと考えるようになった
と考えを深めていけばよいのです。
中退の原因を分析しておけば、自信を持って面接に臨めるでしょう。
大学院を中退しても「後悔しない就職」をする3つのコツ
思い切って大学院を中退するなら、後悔が残らないように就職活動を進めたいですよね。
ここでは、大学院を中退しても後悔しないための3つのコツを紹介しますので、是非参考にしてみてください。
1.キャリアプランや将来像を明確にする
大学院中退からの就職を成功させるためには、キャリアプランを明確にすることが大切。
大学院を中退するといっても、
- 修士課程の途中で辞める
- 修士までは取って博士課程の途中で辞める
など、いくつかのパターンがあります。
どのタイミングが適切なのかは、あなたのキャリアプラン次第です。
仕事現場で身に付けられるスキルもあれば、研究で得られる知識もあるでしょう。
数年後や数十年後にどうなっていたいかを考えた上で、
- 仕事の実戦経験を積みたいから早めに中退する
- 専門知識を活かして働きたいから修士までは取る
といった結論を出すことが就活を成功させる鍵です。
「勢いでの中退」は後悔を生みやすいですが、計画的な中退であればその後のキャリアも納得して進むことができますよ。
2.「どんな経験も糧にする」気持ちを持つ
とはいえ、大学院を中退すると決心した後で、
- 初めから大学院へ進学しなきゃよかったな……
- 新卒で就活していればもっと楽だったかも……
といった後悔の気持ちが出てくることもあるかもしれません。
中退するとしても、
- 研究の準備過程で調べた知識
- 物事を考える力
など、大学院生活で得たものはあるはず。
「自分の本当の興味は○○の分野にあると気づいたこと」もとても大きな経験です。
後悔の気持ちばかりでは面接でもアピールできませんので、失敗も含めて全ての経験を糧にする気持ちで、今後どうするかをポジティブに考えていきましょう!
迷い続けるなら、まずは就職のプロに相談してみるのも一つの手!
中退はとても大きな決断です。迷うのも無理はありません。
とはいえ、ずっと迷い続けるのは時間がもったいないですよね。
そんな時は一度就職のプロと呼ばれる就職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか?
エージェントは、就職や転職のプロなので、中退の悩みだけでなく、中退してからのキャリア相談なども同時に乗ってくれます。
色々なエージェント会社があるので、自分に合いそうな会社を選んでみてくださいね!
もちろん、ウズキャリもおすすめです!
ウズキャリって何?
ウズキャリでは、既卒や20代の転職に特化した就職・転職エージェントが、キャリア相談から求人の紹介まで一貫して担当!二人三脚で転職活動を進めたい人にはぴったりです。
ご利用は完全無料なので、よかったら登録してみてくださいね。
既卒の就活のポイントは、以下の記事でも詳しく解説していますので、気になる人はチェックしてみてください。
まとめ:大学院中退者の就職はできる!
今回は、大学院を中退して就職を成功させるポイントなどを紹介しました。
目標のために中退することは、決して悪いことではありません。
ポイントやコツを掴めば、大学院を中退しても就職できます。
ぜひこの記事を参考に、行動を起こしてみてください。
私たちウズキャリも、大学院を中退して就職したい方のサポートをしています。
平均20時間にも及ぶキャリアカウンセリングを通して、内定を勝ち取れるまで全面的にサポートしますので安心してください。
しかも、全てのサービスが完全無料!ぜひお気軽にご相談くださいね。
この記事に登場したキャリアカウンセラー
新卒時は、IT機器・ITシステムなどの新規提案を行う企業に営業職として入社。その後、企業の採用問題に向き合いたいと考え、UZUZへの転職を決意。
現在はUZUZ内一の癒し系キャリアカウンセラーとして活躍中!