でもせっかく大学院に行ったのにもったいないよね~
それにやりたくもない研究に2年間費やして結局成果が出なくて論文が書けず留年……なんて話もよく聞きます。
問題ありません。
修士を対象にした職種は受けられませんが、かといって受けられる職種が大幅に減るわけではないです。
ただ、中退する前に冷静になって中退した場合のデメリットを知り、「なぜ辞めるのか」「今後何をしたいのか」ということは明確にしておきましょう。
この記事では、大学院を中退した場合のメリット・デメリット、就活方法や注意点について詳しく解説していきます!
既卒向け就職エージェントなら「ウズキャリ」がおすすめ!
この記事の目次
大学院を中退する場合の就職・就活への影響度
大学院を中退するとあなたは「既卒=大学を既に卒業した人」に分類されます。
既卒は新卒のようには就活が上手くいかないことがあります。
実際にマイナビが実施した「マイナビ 2020年度既卒者の就職活動に関する調査」によると、現役生(いわゆる新卒)の内定保有率は77.6%です。
一方で、既卒者の内定保有率は34.4%と大きな開きがあります。
- 「就活をしないで大学を卒業した人」
- 「大学を卒業後、フリーターをしている人」
- 「特に何もしないでニートとして過ごしている人」
などなど、全て既卒です。
とは言え、大学院を中退して既卒になるデメリットがあるので、メリット・デメリットをよく考えた上でどうするか判断してほしいと思います。
大学院を中退するメリット・デメリット(リスク)を比較してみよう
ここに、大学院を中退するメリット・デメリットを一覧表に記しました。
中退するべきかの判断材料として活かしてください。
メリット | デメリット |
---|---|
やりたいことを見直せる | 就活ではやはりマイナス印象が残る |
就職先が限定されない | 他の院卒との給与差が出る |
若いうちに社会に出れる | 研究に費やしたお金・時間・労力が無駄になる |
すぐに稼げるようになる | 学生気分ではいられなくなる |
メリットの詳細解説
大学院を卒業すると、就職先が大学院の研究分野に限定されがちに。
一方で、中退すれば一度リセットしてあなたのやりたいことを見直せます。
また、20代の1歳でも若いうちに社会に出られることは強みです。
大学院を卒業してから就職すると社会に出るのがそれだけ遅くなり、例えば結婚するタイミングも子育てのタイミングも後ろにずれていく可能性があります。
また、学生生活にはお金がかかります。
学費だけでなく、生活費や交通費なども全て出費。
一方で社会人になればお金を稼げるし、貯金も早い段階からスタートできますよ。
デメリットの詳細解説
とは言え、既卒としての就活は、やはりマイナス印象が残ります。
「忍耐力が足りないのではないか」「飽きっぽいのではないか」と思われてしまいます。
また経済面でのデメリットも。
院卒と大卒では初任給に差があります。
中退せずに卒業すれば高給を目指すことも可能ですが、その道をあえて遮断してしまうことに。
また、大学院でこれまでに費やした学費・時間・労力が無駄になってしまいます。
もちろん、大学院では教授の顔色を伺ったり、研究成果が出ずに「論文を書けなかったらどうしよう」というプレッシャーを感じたりとしんどいことも多いと思います。
ただ、社会人になると責任の大きな仕事を任されたり、給与に見合うだけの結果を出さないといけなかったり。
中退して就職したら、これまでのような学生気分ではいられなくなるのでまた違うプレッシャーを感じることになります。
「今より楽になれる」と考えるのは危険です。
超重要!大学院中退でも就活を成功させるための2つのコツ
大学院中退という特殊な経歴を持つ場合、就活で特に気をつけなければいけない点があります。
このコツを知っていないと、失敗する確率が上がってしまうので、しっかり読んでくださいね!
コツ1.新卒枠ではなくて「既卒枠」で受ける
確かに、大学院中退の場合、新卒の条件を満たします。
というのも政府が「卒業後3年以内は新卒として扱うこと」という指針を企業に呼びかけているから。
つまり、定義的には大学院を中退した人は新卒に含まれます。
なので、応募条件はクリアしても、結局内定をもらえるのは新卒ばかり。
「既卒枠」を狙いましょう。
既卒とは一般的に大学を卒業後、正社員としての職歴のない求職者を指し、当然、大学院の中退者も含まれます。
既卒の求人は新卒に比べると少ないですが、ライバルの数も少ないです。
また、既卒を欲しがっている企業の求人なので受かる確率も高い。
例えば、採用計画通りに新卒を採用できなかった場合など、既卒を採用して不足分をカバーします。
また、新卒の採用ほどコストをかけられない中小企業は、新卒と条件的に大きく変わらない既卒を採用したいと考えるのです。
コツ2.中退理由がとにかく重要なのでしっかり考える
大学院の中退者を採用する際、面接官が最も知りたいのは中退理由。
よく聞かれる中退理由として、
- 教授との折り合いが悪くなり、研究室での居場所が無くなってしまった
- 研究が上手くいかない、研究にやりがいを感じられなくなった
などが挙げられます。
ただ、このような中退理由をそのまま面接で伝えても、「上司との相性が悪いとすぐに辞めてしまうのでは?」「仕事にやりがいを感じなければ辞めてしまうのでは?」と思われ、採用を見送られる可能性が高まります。
例えば、研究にやりがいを感じられなくなった場合。
自分の打ち込んだこと、成果がもっと身近に感じられたらやりがいを感じるのではないか?
製薬会社の営業職や食品会社の営業職に就けば、これまでの自分のバックグラウンドも活かせるし、取り扱う商品が身近な物であり、かつ、成果が目に見えるので一生懸命取り組めるはず!!
このように考えられ、これが中退理由であると同時に志望動機にもつながります。
ここからは、中退した後の就活の進め方について具体的に解説していきます。
大学院を中退した後の就職、就活の進め方
かかる期間は人それぞれですが、就職活動はだいたい以下の流れで進みます。
Step1 | スケジュールを立てる | 1日 |
Step2 | やりたい仕事を見つける | 1週間〜2週間程度 |
Step3 | 求人サイト・就職エージェントに登録する | 1日 |
Step4 | 求人探し | 1週間〜2週間程度 |
Step5 | 履歴書・面接対策 | 1週間〜2週間程度 |
ここからそれぞれ説明していきますね。
まずはじめにやるべきこと1「スケジュールを立てる」
平均3ヶ月で就職するのが一般的と言われています。
実際にウズキャリに登録して就活する既卒の方たちも3ヶ月程度で内定を獲得して就職しています。
また、スケジュールを決めることでダラダラと就活することを避けられます。
特に大学中退を決意したのであれば、1日でも早く就職しなければなりません。
そうでないと新卒との年齢差が開いてしまうので、どんどん不利になってしまいます。
フリーター期間が長いと就職に不利になるため、とりあえず中退せずに研究と並行して就活する方法がおすすめです。
例えば、先に記した表の中でSTEP4までは研究の隙間時間に行うことも可能ですよね?
職種を探して、求人を絞って、「やっぱり大学院を卒業した方が自分の希望に合う仕事に就けるな」と思うのであれば、途中で就活を辞めることもできますし。
まずはじめにやるべきこと2「自己分析をする」
自己分析の目的は「やりたいことを見つける」ことです。
ここを明確にしなければ、結局就職してもミスマッチになってしまう可能性があります。
自分がどういう人間なのか、何を重視し、何が楽しい・辛いと感じ、何にやりがいを感じるのか。
自己分析の具体的なやり方はネットやYoutubeなどでいくらでも情報を見つけられるので自分に合っているやり方で進めるといいです。
この時に必ず、「なぜ研究生活を辞め就職したいのか」ということも合わせて考えるようにしてくださいね。
将来どんな人物になりたいのか、どんな暮らしがしたいのかイメージしてみましょう。
そこから逆算してやりたい仕事を見つける方法がおすすめ。
例えば、「30代で役職につきたい!」と希望するのであれば、年功序列の企業ではなく、若いうちからどんどん仕事を任せてもらえるベンチャー企業が向いているといえます。
そこで、ベンチャー企業で成長が著しいIT業界からやりたい職種を絞ってみるなど。
この時、あなたの知っている仕事から選ぶのではなく、知らない職種を知ることも重要です。
まずはじめにやるべきこと3「求人サイト・エージェントに登録して求人を見ておく」
やりたい仕事が見つかったら求人探しスタートです。
まず、求人サイト・就職エージェントに登録しましょう。
求人サイトでは自由に求人を閲覧できるので、あなたの希望職種に絞って多くの求人に目を通すといいです。
求人を見るだけで、平均的な給与相場や雇用条件、仕事内容が把握できるのであなたのやりたい仕事のイメージがより具体化されるでしょう。
また、求人サイトなら関連職種も表示されるので、気になる職種があれば選択肢を広げてみるといいです。
就職エージェントは就職サポートサービスを提供しています。
登録すると、まずはキャリアカウンセラーとの面談があり、これまでの経歴や希望職種・今後のプランなどを話し合って、就職活動の軸をより具体的に定めます。
また、この時点で仮に、やりたい仕事が見つかっていなくても問題ありません。
プロのキャリアカウンセラーがカウンセリングを通してあなたにマッチする仕事をいくつか紹介してくれます。
さらに、受けたい企業が見つかれば履歴書添削・面接対策を実施。
大学院中退して就職成功した人の体験談
なぜ論文を書き終えることができなかったのかというと、「目標設定が大き過ぎたこと」「修士論文に向けて計画的に研究を進めていなかったこと」「周りに頼らなかったこと」が挙げられます。全て自分で進めようとしてしまい、周りに相談しなかったので、そもそも目標設定に無理があることに気づかなかったんです。
大学院中退した人のよくあるQ&A
- 他の人はどんな理由で大学院中退しているの?
- 内定をもらった後に中退したらどうなるの?
- 大学院を中退すると、企業からやはり逃げていると思われる?
- 大学院を中退した既卒を採用したい企業なんてあるの?どんな企業が採用するの?
- 正直やりたいことが何かわからなくなってしまった・・・
他の人はどんな理由で大学院中退しているの?
大学院の中退率を学校毎に示しました。
– | 国立大学 | 公立大学 | 私立大学 |
---|---|---|---|
中退率(平均) | 3.09% | 4.38% | 6.02% |
3~6%の割合で中退していることが分かります。
中退の理由は以下の通りです。
学業不振 | 5.86% |
学校生活不適合 | 2.91% |
就職 | 36.26% |
転学 | 5.83% |
病気・怪我 | 6.41% |
経済的理由 | 6.92% |
一身上の都合 | 18.61% |
その他 | 16.08% |
最も多いのが就職。
3割以上の方が就職を理由に中退しています。
経済的理由も7%程度いますね。
内定をもらった後に中退したらどうなるの?
これは場合と求人によります。
「大学院卒業見込み」を採用条件としている場合、大学院を卒業しなければ内定は取り消されてしまうでしょう。
一方で、応募条件が「大学卒業見込み」「大学卒業」であれば、大学を卒業しているあなたは条件を満たすことになるので内定後に大学院を中退しても基本的には問題になりません。
もしあなたが大学院を中退するか迷っている状態で就活を進める場合は、応募条件が「大学院卒業見込み」「大学卒業見込み」「大学卒業」のいずれなのかを事前にしっかりチェックしましょう。
大学院を中退すると、企業からやはり逃げていると思われるのか?
「逃げ」と捉われるかどうかは中退理由の伝え方次第です。
記事の中でも伝えたように、中退理由は深掘りしていき最終的には中退理由が志望動機につながれば、面接官にも納得してもらえるでしょう。
一番重要な部分でもあるので、「一人では考えられない」という方は是非ウズキャリにご相談ください。
プロのキャリアカウンセラーがカウンセリングを通してあなたの中退の原因を分析して、志望動機につながるよう一緒に考えていきます。
大学院を中退した既卒を採用したい企業なんてあるの?どんな企業が採用するの?
意外かもしれませんが、既卒の需要は高いんです。
どんな企業が既卒を欲しがるのかというと、
- 採用計画通りに新卒を採用できなかった企業
- 大きな採用コストをかけられない中小企業
- 「すぐ」に人材が欲しい企業
など。
言い方は悪いかもしれませんが、融通が効き、採用コストが新卒ほどかからないのに、若くてフレッシュな既卒は有難い存在なのです。
また、新卒とは違って「もう後がない」という緊張感の高い既卒は、入社後の定着率が高いのも企業としては大きな魅力。
挫折や失敗を乗り越え頑張ろうとしている姿勢は評価されます。
正直やりたいことが何かわからなくなってしまった・・・
自己分析や今後の将来プランを考えたけど、それでも「やりたいことが見つからない、分からない」という人は、一人で抱え込まずにまずは誰かに相談してみましょう。
身近な人、地元の友達、大学の先輩など。色々な人と話すことで自分の考えがはっきりしてくるかもしれません。
ただ、あなたに近い人だと客観的に見れていない可能性があるのでプロの意見も重要です。
例えば、大学のキャリア相談や就職エージェントを頼るといいです。
就職エージェントの場合だと、あなたとのカウンセリングを通してあなたの適性や性格・これまでの経歴を総合的に判断してマッチした仕事を紹介してくれます。
「大学院を中退しようか迷っている」「大学院を中退したけどこの先どうしよう」と思い悩んでいる人は、なるべく早く就職活動をスタートしてみることをおすすめします。
特に中退した時点からあなたの経歴に空白期間が生まれます。
空白期間が長くなると就職活動で不利になってしまうので、まずは就活の一歩を踏み出しましょう。
既卒向け就職エージェントなら「ウズキャリ」がおすすめ!
UZUZってなんなの??
みなさん、はじめまして!「第二の就活」を運営している「UZUZ」といいます。
私たちは20代に特化した就職・転職エージェント。
- 経歴だけで判断しない“あなたの強み”が活かせる求人紹介
- プロだからわかる就活情報の提供
- あなただけのオーダメイド面接対策
などなど、モットーは“手厚すぎる就活サポート”です。
内定をゴールにせず「就職後も生き生きと働けること」を大切に年間約15,000人のキャリア相談に乗っています。
おかげさまで創業以来
- 書類選考通過率87%以上
- 就職・転職成功率86%以上
- 入社後の定着率95%以上

業界でも高い数字を維持することができています!
もし今あなたが就職や転職に悩みを抱えているならぜひ私たちにお手伝いさせてもらえませんか?
どんなことでも、全力でサポートいたします!