本記事では「未経験からITエンジニアに転職したい」と考えている20代の人に向けて、以下の内容を解説した記事です。
この記事で伝えたいこと
- 未経験からエンジニアに転職する際の注意点
- 未経験から転職しやすいITエンジニアの種類
- 未経験からITエンジニアになるには、どんな準備が必要か
- どうすれば後悔しない転職ができるか
未経験からITエンジニアになるためのポイントを理解し、後悔しない転職をしていきましょう!
この記事の目次
【結論】20代×未経験からITエンジニアに転職できる
経済産業省が行った「IT人材需給に関する調査」では、2020年時点で不足しているITエンジニアは約30万人といわれています。
しかし、2030年になると「ITエンジニアは約45万人も不足する」と予想されています。
日々IT技術の進歩は凄まじく、スマートフォン、自動運転、AIなど、さまざまなところでIT化が進んでおり、技術の進歩に対して人材の供給が追いついていないのです。
実際にdodaが行っている「doda:転職求人倍率レポート(2021年7月)」でも、ITエンジニアの求人倍率は9倍を超えています。
求人倍率とは「求職者1人あたり何件の求人があるか」を示した倍率です。
つまり、求職者は平均9件の求人から就職先を選べます。
全体の求人倍率は2.15倍なので、ITエンジニアは圧倒的な人手不足といえるでしょう。
今後もこの傾向は加速していくと考えられており、人手不足な現状が「ITエンジニアは未経験からでも転職しやすい」といわれる理由です。
20代なら文系・高卒でも関係ない!
たしかにITエンジニアはコンピュータを扱いますが、同時にコミュニケーション能力や文章力も必要な仕事です。
つまり、さまざまなスキルが必要とされるので、コンピュータが好きであれば十分に務まります。
しかも、活躍できるかどうかはスキルによって決まるため、学歴もあまり関係ない仕事といえるでしょう。
20代×未経験でエンジニアに転職するときの注意点
- 未経験者向けの求人は、都市部に多い
- 最初から収入が高いわけではない
- 20代後半の方は少し不利になる
それぞれの注意点を、詳しく解説していきます。
(1)未経験者向けの求人が多いのは都市部
未経験者向けの求人は、東京・大阪・名古屋の3大都市に集中しています。
ITエンジニアは、リモートワークでどこでも働けるイメージを持つ人も多いですが、経験の少ないうちはリモートワークは難しいですし、おすすめできません。
その理由は、以下の2つです。
- 分からないことをすぐに聞けない
- 上司からのフォローが受けづらい
経験の少ないうちにリモートワークをしてしまうと、上司や先輩から直接学べる機会が減るので、スキルアップのスピードが遅れてしまいます。
一方で、ITエンジニアはスキルさえ身につけば、どこでも働ける仕事です。
そのため地方で働きたい人は「まず都市部で就職してスキルを身につけ、将来は地方で働く」といった働き方を目指すといいでしょう。
(2)最初から年収が高いわけではない
ITエンジニアに高年収を期待している人もいますが、新卒ITエンジニアの平均年収は、250〜300万円程度です。
新卒時点での年収は、多職種と大差ありません。
特に未経験から転職したばかりの頃は、勉強しなければならないことが多いので「これだけ忙しいのに、平均的な年収か…」と感じる人もいるでしょう。
しかしITエンジニアは、スキルに応じて収入も上がっていく職業です。
具体的にいうと、ITエンジニアは大きく以下のレベルに分かれています。
- 今後活躍するために、研修を受けている
- 先輩の指導の下、仕事ができる
- 任された仕事を、自立してできる
- 後輩を指導できる
- 幹部や管理職
スキルアップしていくと、年収800万円以上を稼ぐITエンジニアもいます。
それができる理由は、業界の市場が拡大しているからであり、成長産業ならでは受けられる恩恵といえるでしょう。
20代後半の方は少し不利になる
20代後半になると、これまでの経験やスキルを評価される年齢を迎えます。
そのため、以下の点を理解したうえで、転職活動をしましょう。
- これまでの職務経歴や、仕事で頑張ってきたことをアピールできないと不利
- 最初は、頑張りに見合う給料が受け取れない
新卒の就活は、いかに将来性を期待されるかが勝負でした。
一方、20代後半の就活は、やる気や熱意以上に、これまでの実績や努力をアピールすることが大切です。
そこで、実際に勉強を始めてから就活を行い、具体的にアピールできる勉強量や資格を取得しておきましょう。
また、最初は覚えなければならないことが多く、業務時間外にも勉強が必要です。
未経験からスタートすると「毎日忙しいわりに、給料は低くて大変」と思うかもしれません。
特にこれまで高年収だった人は、年収が一時的に下がることは覚悟しておきましょう。
勉強の方法やおすすめ資格は後ほど解説しているので、気になる人は参考にしてください。
ITエンジニアの種類|20代未経験で転職しやすいのは?
未経験からでも転職しやすい種類とかあるの?
- プログラマー
- インフラエンジニア
- 組み込みエンジニア
それぞれの仕事内容を、詳しく解説していきます。
プログラマー
プログラマーは、システム開発に携わる一員です。
システム開発がされるまでの業務手順は、以下の6つです。
- 要件定義
- 設計
- 実装
- テスト
- 導入支援
- 保守・運用
プログラマーはこのうち「3:実装」と「4:テスト」を担当し「設計書通りにプログラムを入力できる」といったプログラミングスキルが求められます。
よくプログラマーと混同されるシステムエンジニアは「業務フロー全体のプロジェクトマネージャー」の役割を担います。
そのため「システムエンジニアの指示に従って、プログラマーが作業をする」というイメージです。
プログラマーの詳細は、以下の記事で解説していますので、プログラマーについてもっと知りたい人は参考にしてください。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、インターネットの基盤を支えるエンジニアです。
インフラというと、電気・ガス・水道・電車・バスなどをイメージされることが多いですが、インフラエンジニアは「インターネット上になくてはならない技術の整備」をしています。
最も基盤を支えるインフラエンジニアがいないと、他のエンジニアは仕事ができません。
とても重宝される存在なので、未経験からでも転職しやすく、将来性も高いことが強みです。
インフラエンジニアの詳細は、以下の記事で解説していますので、インフラエンジニアについてもっと知りたい人は参考にしてください。
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、機械のシステムを設計する仕事です。
私たちは日常的にさまざまな機械を使っていますが、例えば、以下のものは組み込みエンジニアによって動いています。
- エアコン
- 電子レンジ
- 駅の改札機
スイッチを押せば電源のオンオフが切り替えられたり、機械が操作通りの動きをするのは、組み込みエンジニアのおかげといっても過言ではありません。
特にIoTやAI技術の進歩により、需要が大きく上がった仕事です。
組み込みエンジニアの詳細は、以下の記事で解説していますので、組み込みエンジニアについてもっと知りたい人は参考にしてください。
20代×未経験からITエンジニアになる方法
けど実際には、どんな準備をしたらいいの?
これはITエンジニアに限った話ではありませんが、就職して実務をこなすには、まず基礎知識を身につけることが必要です。
- 基礎学習をすること
- IT系の資格を勉強すること
未経験からITエンジニアを目指すなら、まずはこれら2点を意識しましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
基礎学習をする【独学orスクール】
転職活動をする前に、必ず基礎学習をしておきましょう。
ITエンジニアがいくら需要のある仕事とはいえ、全く何も分からない状態では採用されません。
まずは自分が働きたいITエンジニアの種類を明確にしましょう。
それによって必要な勉強内容も変わります。
例えば、プログラマーや組み込みエンジニアを目指す人は、プログラミングを優先して勉強するのがおすすめです。
一方で、インフラエンジニアになりたい人は、独自のインフラエンジニアスキルを学習するのがいいでしょう。
学習方法は、大きく「独学」と「スクールに通う」の2つがあります。
独学で基礎知識を習得する人もいますが、分からないことがあってもすぐに聞けないため、自力で解決しなければなりません。
費用がかからない点は強みですが、スキル習得に時間がかかる点は大きなデメリットといえるでしょう。
一方、スクールに通って勉強する方法は、費用はかかるものの、スキル習得までの時間を大幅に短縮できます。
基礎学習を短期間で終えて早く就職できれば、費用面でも元はとれるでしょう。
ちなみに、私たちウズウズカレッジでも、未経験からインフラエンジニアやプログラマー・SEや組み込みエンジニアを目指せるスクールを開講しています。
IT系の資格を勉強してみる
ITエンジニアとして就職するには、以下3つの資格取得がおすすめです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- CCNA(インフラエンジニア向け)
ITパスポートは、IT系国家試験の中で最も基礎となる資格で、ITに関する基礎知識が幅広く身につきます。
そのため、「これからITエンジニアを目指したいが、現時点では何も分かっていない」という人は、まずITパスポートの資格取得をおすすめします。
ITパスポートの資格取得によって、今後の学習効率を引き上げることもできるでしょう。
基本情報技術者は、コンピューター・システム・データベース・ネットワーク・セキリュティに関する基礎知識が学べます。
ITパスポートよりも少し難易度が高いので、まずはITパスポートを取得し、その後に基本情報技術者に挑戦するのがおすすめです。
また、CCNAはインフラエンジニア向けの資格で、インフラエンジニアに興味がある人は、先にCCNAを取得しておくと就活では「即戦力」と思われます。
ウズウズカレッジでも、CCNAの取得をサポートする講座を用意しており、以下の強みを持っています。
- 利用者数8,000名以上
- 転職成功率95%
- 受講満足度(5段階中4.5)
さらなる強みは、条件に合致するとウズウズカレッジの受講料が無料になることです。
受講料が無料になるうえに、転職までできる一石二鳥のスクールといえるでしょう。
コース名 | 特徴 | サイトURL |
---|---|---|
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20代×未経験からITエンジニアに転職する3つのコツ
転職活動する際、他に気をつけた方がいいことはある?
- 転職エージェントにも意見を聞いてみる
- ブラック企業に注意する
- 転職活動の手順を知っておく
それぞれ順に解説していきますね。
転職エージェントにも意見を聞いてみる
まだITエンジニアに転職するかどうかを迷っている人は、1度転職エージェントのキャリアカウンセラーに相談してみましょう。
日本キャリア開発協会によると、キャリアカウンセラーとは「相談者との対話を通じて、個人にとって望ましいキャリアの選択・開発を支援するキャリア形成の専門家」と定義されています。
そのため、キャリアカウンセラーに相談すると、あなたの適性を踏まえたうえで、最適な仕事や求人を紹介してくれます。
第二新卒・20代におすすめの転職エージェントはこちらの記事で紹介していますので、是非参考にしてみてください。
ブラック企業に注意する【見分け方を解説】
ブラック企業はわりと共通点があるので、そこを見極めましょう。
多くのブラック企業に共通するのは、以下の内容です。
- 求人情報が抽象的な表現ばかり
- 残業手当が「みなし残業」扱い
- 社員の平均年齢が異常に若い
- 働いている人の表情が暗い
- 口コミサイトで、会社の評判が異常に悪い
- すぐに内定が出る
ブラック企業に就職すると、肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けてしまいます。
ITエンジニアに転職できても、身体を壊してしまい、長期間の休養が必要となっては元も子もありません。
スキルアップする1番の方法は「無理のない範囲で努力を継続すること」です。
働き続けることが何よりも大事なので、ブラック企業に就職しないよう注意しましょう。
転職活動の手順を知っておく
最後に、効率よく転職を進めるための手順を知っておきましょう。
簡単にまとめると、手順と目安期間は以下の通りです。
- 自己分析や情報収集をする(2〜4週間)
- 1の結果をもとに、求人を探す(1週間)
- 履歴書と職務経歴書を作成する(1週間)
- 面接を受ける(2〜4週間)
- 内定をもらう
- 勤めている会社の退職手続きをする(1か月)
- 引き継ぎ業務を行う(1か月)
- 退職・転職
大事なのは「いつまでに転職したいか」を明確にすることです。
それによって、いつから転職活動を始めるか、どれくらいのペースで求人に応募するかの計画が立てられます。
「自分1人で転職活動を進める自信がない…」と感じている人は、先ほど紹介した転職エージェントの活用を検討してみてください。
ちなみに弊社でも、20代に特化した転職エージェント「ウズキャリ」というサービスを運営しています。
利用料は無料で、自己分析からキャリア相談、求人の紹介なども行なっているので、是非ウズキャリも検討してみてくださいね!