株式会社UZUZ(ウズウズ)という会社でインフラエンジニアの講師をしている河合です。
この記事を読まれている方の中には、未経験からインフラエンジニアへの転職を考えていて、そして第一歩として、CCNA試験合格を目指している方も多いのではないでしょうか?
右も左も分からない状態からCCNA試験の勉強を始めるのは、かなり大変ですよね。
ただ、数多くの受講生を見てきて断言できることがあります。
適切な方法で勉強を積み重ねていけば、誰にでもCCNAを取得できる可能性があるということ。
そして私が今からその適切な方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
一緒に勉強を頑張っていきましょう!
*とにかく、超具体的な勉強方法が知りたい人はこちらの見出し「CCNAの超具体的な勉強方法」まで飛ばして、先に見てください!
この記事の目次
CCNA資格取得の難易度|勉強期間と時間はどのくらい必要?
まず、CCNA試験合格までにどれくらいの勉強時間が必要なのかを確認しましょう。
一度、弊社で運営しているウズウズカレッジのCCNAコースを参考に解説しますね。
(ウズウズカレッジではCCNA資格取得までに80時間のカリキュラムを用意しています。)
▼総勉強時間を80時間にした場合
1日の勉強時間 | かかる期間 |
---|---|
このように、スクールに通い講師に質問ができるような環境があれば、忙しい初心者の方でも3か月程度もあれば、資格を取得できるでしょう。
しかし、完全に独学で、詳しい人に質問ができないような環境だとすると、CCNA試験合格までにはさらに時間がかかるでしょう。
講師がいる場合の倍はかかると思うので、160時間=半年程度は覚悟した方が良いかと思います。
この後の学習方法の紹介のところで改めて説明しますが、どのように学習を進めるかによって、CCNA試験合格までの時間がまったく変わってきます。
これは転職を考えている人にとって、入社が数か月遅れるかもしれないということも意味していますよ。
CCNAを勉強するための教材とそのコスパを解説
おすすめの勉強方法について解説していきます!
– | コスト | 時間 | コメント |
---|---|---|---|
体系的に学ぶことができない 未経験者・初学者はやめたほうが良い | |||
自分で読み進めないといけない 難しい項目はググることになる | |||
参考書が難しいと感じる人には最適 講師に質問することもできる | |||
参考書に付いてくる問題だけでは量が足りない 個人的にはPing-tが使いやすいと思う | |||
学習スケジュールの管理やメンタリングなどのサポートもあるので、 勉強が苦手な人には最適 |
おすすめの勉強方法は、皆さんが「時間」と「お金」をどう考えるかによって変わります。
絶対にお金をかけたくないのであれば、ひたすらググってください。
ただ、ひたすらググって受けた私の1回目の試験は不合格だったので、結局受験料の3万円をCiscoさんに寄付した形になりました。
一方で、時間を大切にしたい人はどうでしょうか?
実は未経験職種への転職は、年齢が上がるとともに厳しくなっていくのが現実です。
そのため、1日でも早く資格を取得して、転職をした方が良いのです。
結論、私が皆さんにおすすめする方法は次の2つです。
- 一人での勉強は苦手:スクールを活用する
- 独学で勉強できる人:映像授業と問題集サイトを活用する
独学で勉強が苦手ならスクールを利用しよう
スクールでしたら、授業の時間が決まっていたり、スケジュールも一人一人に合わせていたりと、必然的に予定が確保されるので、もう利用してしまった方が確実です。
他にもスクールがおすすめの理由は、スクールの方が圧倒的に短時間で確実に実力を身に付けられるからです。
独学の場合は、何かわからないことが出てきた際に、自分で解決をしなくてはなりません。
そうなった場合、解決までに意外と時間がかかってしまうのです。
スクールの場合は、講師にいつでも質問できるスクールが多いので、すぐに疑問を解決することができます。
自分一人での学習継続に自信がない人、どうしても早く資格を取得したい人はスクールの活用を検討しましょう。
できればUZUZカレッジで私の授業を受けて欲しいですが、ご自身のご都合に合わせてお問い合わせ&ご検討してみてください!
▼CCNA資格取得の専門コースがあるスクールはこちら
スクール名 | 金額 | 公式サイトURL |
---|---|---|
UZUZカレッジ | 150,000円(分割OK) | UZUZカレッジの公式サイトはこちら |
ネットビジョンアカデミー | 無料 | ネットビジョンアカデミーの公式サイトはこちら![]() |
KENスクール | 217,000円〜 | KENスクールの公式サイトはこちら |
独学で勉強できるなら映像授業と問題集サイトを活用しよう
参考書を見ながら映像授業を受けて、学習サイトで何度も繰り返し問題を解いていくという方法です。
▼それぞれのおすすめ教材・参考書はこちら
おすすめの参考書 | 「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301 (日本語)」 Amazon販売サイトはこちら |
おすすめの映像授業 | ウズウズカレッジCCNA合格映像授業 Youtube動画はこちら |
おすすめの学習サイト | ping-t 公式サイトはこちら |
実は、2020年にCCNA試験が改定され難易度が上がったので、そもそもその新試験に対応している紙の参考書はかなり種類が少ない状態です。
よって、おすすめの参考書は「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301 (日本語)」一択です。
ただ、初心者の方にとっては、参考書でさえ難しく感じる内容が多いと思います。
この映像授業を製作する上で、私は参考書からWEBサイト、専門書までかなりの数に目を通しました!
その上で初心者がつまずきそうな内容を洗い出し、再構成した上で授業に落とし込んでいます。
費用としては参考書2冊分くらいになりますが、独学での学習スピードは10倍くらいになるはずです。
また、試験対策として演習問題に取り組む必要があります。
何度も問題を解いて定着させていくためには相当の問題数が必要で、それを提供してくれるのが「ping-t」という学習サイトです。
試験問題と同じ形式で、かなりの数の問題に取り組むことができます。
そうなんです!「CCNA 勉強方法」で検索すると、ここまでのような情報が沢山出てきますよね?
しかし、その勉強方法の多くが「この教材で勉強すればOK」程度の解説なのです。
ただやみくもに頑張って勉強し始めたところで、全然理解できません。
実は今回、その勉強の順番まで、実際にスクールで紹介しているような超具体的な内容の勉強方法を解説してみました!
CCNAの「超具体的」な勉強方法
とは言っても、今回詳しく紹介するのは、大人の都合で前半までなのですが、実はCCNA試験は前半が山場!
後半はほぼ暗記ゲームなので、前半(2週目まで)を勉強し始めて、続けられるか判断してみるのも良いでしょう。
その代わり、この記事を読んでもなお、よくわからなくて離脱しそうになったら、是非とも一度私にご相談くださいね!
それでは、先ほどおすすめした無料ツールのping-tと、無料のYoutube動画を使って超具体的に説明していきます。
まず、ping-tの実際の画面で、何週目に勉強すべき内容かわかるように、色分けをしてみました!
1週目から順番に解説していきます!
1週間目「基礎編ー前半」
(1)ネットワーク基礎
なぜかというと、このネットワーク基礎項目ではワイヤレスや最近のネットワークモデルなども問われるのですが、これらを学習するタイミングはもう少し後なのです。
ただ、ネットワーク基礎の内容自体は学習しておく必要があるので、以下のYoutube動画を見ておくだけで大丈夫です!
(2)レイヤの概念(OSI参照モデル)※超重要
これがネットワーク技術のすべての土台になります。
以下の動画を見た後に、Ping-tの問題を解きましょう。
レイヤ1(L1)からレイヤ7(L7)までのすべてのレイヤの名前、L2, L3, L4で取り扱っているデータの名前を完璧に言えるようになるまで、何度も頑張ってください!
(3)ネットワーク機器
L1~L3に属するネットワーク機器について学びましょう。
CCNA試験の大部分がスイッチング(L2)とルーティング(L3)のお話になります。
ここでは、以下の3つの動画を視聴しましょう!
(4)IPv4 ※超重要
クラスフルなIPアドレスについて学習しますが、ここが理解できていないとクラスレスなIPアドレスとサブネットを理解することができません。
また、ping-tで演習を繰り返し、10進数と2進数との相互変換を一瞬でできるようにしましょう。
視聴していただきたい動画は、以下の2つです。
(5)ルーティング、スタティック
IPv4の基礎(クラスフルアドレス)を学習したら、ルーティングの基礎を勉強しましょう。
CCNA試験ではルーティングは最頻出の問題です。
また、IPアドレスの基本的な仕組みを理解できていないと、この後のサブネットの学習効率が悪くなります。
以下の動画を視聴した後に、ping-tで演習を積み重ねていきましょう。
(6)サブネット ※超超超ウルトラ重要!
このタイミングで、必ずping-tの全ての問題を解けるようになってください。
というか、これを理解していないとルーティングの問題を解けません。
ちなみに、独学をしている人の多くがここで脱落します。
このサブネットの仕組みが理解できていなかったり、計算に苦手意識をもっていると、試験合格から遠ざかります。
踏ん張りどころです!頑張りましょう!!
(7)プロトコル
ここではARP(アープ)を必ず理解してください。
データリンク層(L2)でどのように通信がおこなわれているかを理解するために必ず必要な知識です。
ARPは中盤以降の学習でも当たり前のように登場します!
(8)TCPとUDP
こちらはCCNA試験全体を通してあまり出題されることはありません。
そのため、このタイミングではPing-tの問題は解かなくても大丈夫です。
動画の冒頭7分までを確認してください。
このタイミングで勉強してもあまり意味が分からないと思うので、細かい話は後まわしでOKです。
ただ、もちろん技術的にはとても重要なので、以下の点だけは押さえておきましょう!
- TCPは信頼性を重視し、UDPより通信速度が遅くなる。
- UDPは通信速度を重視し、TCPよりも信頼性が低い。
- ポート番号で何を判断しているの?
ここまでが始めの一歩ですが、独学をしている人の多くがここで脱落していきます。
映像授業はYoutubeで無料、問題はPing-tで無料です。
ここまで勉強して「よし!このまま勉強勧められそうだ!」になるのか「いや、これまったく向いてないわぁ~」となるのか判断してみても良いと思いますよ!
2週間目「基礎編ー後半」
(1)スイッチング、VLAN
スイッチングに関しては、ルーティングよりも先に記述するのが分かりやすいのですが、学習の順番としてはルーティングを勉強してからでないと良く分からないのです。
なのでこのタイミングでの学習となります!
*すみません!動画は現在制作中のためありません!
(2)プロトコル、TCPとUDP
これはネットワーク基礎の中の項目です。
第2週のこのタイミングで、理解してしまいましょう!
なぜなら、次に学習するアクセスコントロールリスト(ACL)で必須の知識だからです。
トランスポート層の機能として一般的にポート番号がどう使われるか知っていますか?
知らない、まだ勉強していない方は以下のYouTubeで学習してください。
トランスポート層の基礎を全て学ぶことができます。
(3)ACL
こちらはPing-tだと最後の項目「セキュリティ」に配置されていますね。
フィルタリングの技術なのでセキュリティと考えても問題ないのですが、学習の順番としてはこのタイミングで学習することをおすすめします。
ACLについては一定量の練習が必須です。
試験合格のための戦略としては、学習の前半で勉強してしまい、後半の暗記系項目を進めているうちに演習を繰り返すという戦略が良いでしょう!
*すみません!動画は現在制作中のためありません!
(4)NAT、DHCP、DNS
これらは暗記項目です。
VLANとACLでだいぶ疲れたと思うので、ここでは何も考えずにサラッと暗記してしまいましょう!
また、コマンド演習のためにパケットトレーサーでNATなどの動作を確認しようとすると、ネットワーク構築の段階でつまづくかもしれないです。
実務的な学習を重視される方は是非挑戦してみましょう。
以上、ここまでが前半の2週間です。いかがでしょうか?
読んでいるだけでは、なかなか難しいですよね……。
そういう時は、実際に一番最初のYoutube動画を見るところから初めてみると良いでしょう!
- Ping-tの問題で正答率80%以上をとることができる。
- サブネット計算の問題に正解することができる。(時間がかかってもよい)
- サブネットを含むルーティングテーブルの読み取りができる。
- サブネットを含むアクセスコントロールリストの問題に正解することができる。(時間がかかってもよい)
今の段階で上記の項目が出来ていれば、あとは後半の学習を進めながら、演習を繰り返して慣れていくだけです!
ここから先は、ほぼ暗記ゲームだと思いましょう!
また、出題頻度が低いわりに細かい内容まで学習させる項目もあり、どの項目をどれだけ深く理解すべきなのかが悩ましいかと思います。
その場合、基準は「Ping-tの問題を80%以上正解できればOK!」としましょう。
実際にどういう問題が出る?出題範囲や内容
cisco公式の、CCNAの出題範囲はコチラの資料で確認することができます。
ただ、初心者の方はこの出題範囲を見ても「あ~なるほどね」とはならないと思います。
なので、難しいかもしれないのですが、まず必ずマスターしないといけない項目は「サブネット計算」です。
試験での出題量も多く1問を解くのに時間もかかるので、苦手意識を持っていると最後の最後まで足を引っ張られますよ!
「192.168.30.67 / 27 のネット―ワークでパソコンに設定できるIPアドレスは次のうちどれか?」「ルータに192.168.42.5宛のパケットが届いた。ルータ―はどのインターフェースからパケットを送信するか次のうちから選びなさい。」
このような問題がかなり出題されます。
私が受験したときは「またサブネットかよ!」と何度思ったことか(笑)
苦手意識がなければ「面倒だけど確実に得点できる問題」ですが、少しでも苦手意識があると本当に大変なので、皆さん必ずマスターしましょう!
サブネットを含むネットワーク基礎の内容は弊社YouTubeチャンネルにて無料で勉強することができます。苦手意識がある人は是非見てみてくださいね!
- 進数変換
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やっぱり独学は難しいかなと思ったら、是非ウズウズカレッジで私の授業を受講してみてください!
まずはお問い合わせからでも大丈夫です。お気軽にご相談ください。