IT企業のあれこれランキング!初任給、平均年収、人気企業

理系学生に人気のIT系企業を、「初任給」「平均年収」「人気就職先」のそれぞれ3つの観点でランク付けしました。 全体的に初任給および平均年収は高めの傾向にありますが、これらが必ずしも就職人気に直結しているわけではないようです。

また、一見関連していると思われる「初任給」と「平均年収」については、トップ10の顔ぶれが全く異なる結果に。 その理由についても考察しました。

IT系企業は理系新卒学生に人気!

ハートの形にした手と青空

インターネット関連からオンラインゲーム、ソフトウェア関連やプロバイダなど、情報通信・インターネットに関するさまざまな業種を表すIT系業界。 数ある業種の中でも、比較的好調ということもあり、理系学生の中でも人気の業種の一つとなっています。 早速ランキングを見ていきましょう。

IT系企業の初任給ランキング トップ10

「TOP10」と書かれたカードを手に持つ男性

まずはIT系業界の中でも、初任給の高い企業ランキングトップ10をご紹介します。

順位企業名初任給
1位KLab32.0万円
2位ユナイテッド30.0万円
2位楽天30.0万円
2位サイボウズ30.0万円
5位オールアバウト29.1万円
6位ソースネクスト28.5万円
7位ラック28.3万円
8位ミクシィ28.0万円
8位コロプラ28.0万円
10位フィックスターズ27.5万円
10位デジタルガレージ27.5万円
10位トレンダーズ27.5万円

引用元:衝撃!これが「初任給が高い」トップ500社だ

ソーシャルゲーム・モバイルゲーム関連会社が台頭!

トップ10にランクインした企業のうち、実に4社がソーシャルゲーム事業やモバイルゲーム事業を、2社がソフトウェア開発事業を行っている企業でした。 いずれも新たな発想力と技術力が求められる業種であることから、若く新しい力を求める思いが、高初任給という形で表れたのではないかと考えられます。

特にこうした流れが顕著に見られるのが、1位のKLabや8位のミクシィといったソーシャルゲーム事業です。

KLabはソーシャルゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」や「BLEACH Brave Souls」などの大ヒットにより、株価を急上昇させたことで知られています。

また同率8位にランクインしているミクシィやコロプラもまた、ソーシャルゲームやモバイルゲームの大ヒットにより、知名度と業績を大きく上げた企業の一つです。

また、2位にランクインしたユナイテッドも、スマートフォンアプリ事業に参入しており、ゲームアプリ開発にも力を入れています。

こうしたソーシャルゲーム業界の初任給が高い理由として、新たな発想や技術を持つ若者を獲得し、常に第二、第三の大ヒットゲームを作りだす必要に迫られていることが挙げられます。

ソーシャルゲームやモバイルゲームは、1本でもゲームが大ヒットすれば業績が大きく伸びる反面、流行り廃りが激しく、飽きられやすいという側面があります。 既存のアイデアや機能に頼っていては、ユーザーはどんどん離れ、業績も下がってしまいます。

こうした事態を防ぐためにも、「発想力や技術力のある若者を獲得し、ヒットにつなげたい」という思いが、高初任給という形で現れているのではないでしょうか。

同じ思いだと考えられるのが、2位のサイボウズや6位のソースネクストといった、ソフトウェア開発事業を行う企業です。 こちらもソーシャルゲーム事業同様、新たな発想力やスキルを持った若者を獲得したいという思いから、高初任給を設定していることが考えられます。

つまり、IT系企業の中でも、高初任給企業が求めているのは、これまでとは違った角度の発想力を持つ人材、もしくは高い技術力を持つ人材だと考えられます。 IT系企業で高初任給を目指したいなら、こうした点を意識して就職活動に臨むのがよいかもしれません。

IT系の平均年収ランキング トップ10

紙幣を握るスーツを着た男性

続いて、平均年収ランキングのトップ10をチェックしてみましょう。

順位企業名初任給平均年収
1位ソフトバンク21.7万円1,146万円
2位野村総合研究所22.1万円1,091万円
3位ISID23.1万円856万円
4位ジャストシステム21.7万円827万円
5位サイオステクノロジー22.7万円808万円
6位トレンドマイクロ26.7万円800万円
7位東洋ビジネスエンジニアリング24.4万円789万円
8位インフォコム23.0万円779万円
9位伊藤忠テクノソリューションズ21.8万円777万円
10位オービック23.1万円773万円

引用元:衝撃!これが「初任給が高い」トップ500社だ

初任給ランキング上位のKLabとサイボウズは、平均年収未公開のためランキングに入れていません。 ただ、こうした要因を差し引いても、初任給ランキングトップ10とは、大きく顔ぶれが変わる結果となりました!その内容と理由を分析してみましょう。

平均年収はソフトバンク一強!

IT系企業の平均年収ランキングで見事1位を獲得したのは、孫正義社長率いるソフトバンクでした。 初任給は21.7万円と、それほど高いわけではないものの、平均年収額では他を寄せ付けない高収入額を誇っての1位となりました。

主力の国内通信事業のほか、インターネットやイーコマース事業、ロボット関連事業など、さまざまな事業を手掛けており、大企業ながら、その決断の速さや迅速な実行力は、IT系業界以外からも評価されています。

高収入の理由は、社内の評価基準にあります。 実力主義の企業として知られるソフトバンクは、たとえ入社年次が浅くても、結果を残せば早い段階で高収入を得ることが可能です。 他方、基本給設定が比較的低いため、実績を残せなければ高収入が望めないという側面もあります。

「高収入だから」という理由で入社を決めるよりも、モチベーション高く仕事を続けていくことができるか、事業内容にかかわらず、高い志を持って仕事を続けられるかという点を考慮した上で、入社を決めたほうがいいかもしれません。

ITサービス・ソフトウェア企業は平均年収が高めの傾向に

トップ10のうち、7社がITサービスもしくはソフトウェア開発事業の企業というのも、ランキングの特徴の一つです。

中でも2位のISIDや、8位の伊藤忠テクノソリューションズに代表されるITサービスは、ビッグデータやマイナンバーなどの影響により、今後も成長が見込まれる市場の一つ。 平均年収もしばらくは高い水準で安定することが考えられます。

また、3位のジャストシステムや5位のトレンドマイクロといった企業は、いずれも「ATOK」、「ウィルスバスター」といった大ヒットソフトを抱える企業です。 ソフトウェアは利益率が比較的高いため、業界内で高いシェアを持っている企業は、比較的平均年収が高めのようです。

ソフトウェア開発企業は、比較的人手不足が深刻な業界の一つと言われていることから、年収の面だけでなく、就職という面でも注目しておきたい業界の一つと言えそうです。

年収と人気は比例しない?新卒就職人気企業ランキング

高層ビルと空

最後に、2015年卒の新卒就職人気企業ランキングをチェックしてみましょう。

順位企業名
1位NTTデータ
2位楽天
3位NTTコミュニケーションズ
4位ヤフー
5位アクセンチュア
6位伊藤忠テクノソリューションズ
7位富士通
8位グーグル
9位NEC
10位野村総合研究所

引用元:2015年卒 IT業界 新卒就職人気企業ランキング

大手企業に人気が集中!

いわゆる大企業と言われるIT系企業が、トップ10を席巻する結果となりました。 近年の人気就職先は、商社などの安定感のある企業に集中しています。 こうした流れが、IT系企業にも起こっているのかもしれません。

今回のランキングで1位に輝いたNTTデータについては、「IT社会のイマを創り出した!「NTTデータ」企業研究」で詳しく取り上げていますので、こちらも参考にしてみてください。

外資系よりも国内企業人気高し!

また、外資系よりも国内企業に人気が集中していることもランキングの特徴の一つ。

外資系企業といえば、比較的高収入というイメージが強い一方、成果主義であることや、給与とは別に福利厚生が含まれているわけではないなど、国内企業に比べて収入及び雇用において不安定な側面もあります。

もちろん国内企業にも、こうした側面を持つところは多々ありますし、外資系企業には国内企業にはない魅力があるというのも事実です。 しかし、今回のランキングを見る限りでは、外資系企業よりも、給与面や雇用面で安定感のある国内企業に人気が集まっていると言えそうです。

まとめ

初任給においても平均年収においても、比較的高収入の傾向にあるIT系企業。 ただ収入面は、必ずしも就職人気とは比例しないようです。

一言で「IT系」といっても、市場拡大著しいITサービス業界から、浮き沈みの激しいソーシャルゲーム業界まで、その傾向は大きく異なります。 IT系企業への就職を希望しているなら、今回のランキングや考察を参考に、何を重視して、どの業界を選ぶかを慎重に検討するのがよいかもしれません。

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