大海原を進む貨物船

業界研究第1回目は海運業界についてです。海運業界といえば、あまり馴染みのない業界ですよね。しかし私達の生活から、切り離せない大切な業界でもあります。海運経由の貿易を支えている、海運業界についてみていきたいと思います。

日本の輸出入のほぼ全てを支える海運業界

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日本では日本郵船、商船三井、川崎汽船の三社が大きなシェアを占めており、「輸出総額69兆7742億円/輸入総額81兆2425億円(平成25年)」のほぼ9割を「船舶を用いて海上輸送すること」によって支えている業界です。

70兆円と聞いて、ピンとくる方はあまりいないかと思いますが、どれぐらいの規模なのかというと、日本の国家予算が80兆円(最近は90兆円ぐらいですが)なので、それに相当する規模だと考えると、とてつもなく大規模なマーケットであることは間違いないですね。

海運業の主役は「コンテナ船」と「ばら積み船」

さて、海運と聞くと、まず思い浮かぶのが、船ですよね。海上輸送で使う船の種類はいくつかありますが、工業製品、精密機器、加工済み食品、原材料などを運ぶ「コンテナ船」と鉱石、石炭、穀物などを運ぶ「ばら積み船(不定期専用船)」の2つが主なものになります。現在世界最大のコンテナ船はデンマークのEmma Maerskで20フィートコンテナ(6.1m×2.4m×2.6m)15,000個を詰め、一隻約166億円という大変巨大なものになります。

上の2つはもしかすると港などで見かけたことがあるのではないでしょうか。一方で港でもなかなか見れない船もあったりします。街で見かけるガスタンクをそのまま運んでいるようなLNG船です。危険な天然ガスの移動を行う船だけのこともあって製造するのに200億とも言われています。製造はもちろん、運行にも高度な技術を要するので日本の海運が価格の安い諸外国の海運との差別化を図れるかどうかのポイントになるかも知れません。

海運業界の現状をちょっと見てみましょう

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海運業界は世界経済、情勢、天候からも影響を受け、なかなか安定しないのが現状です。最近では原油安で船の燃料代のコストダウンが可能になっています。また、ドル建てビジネスが多いことから、円安も追い風になっています。一方、世界経済減速への懸念が運賃上昇を阻んでいます。

ようやく回復してきた欧州向け輸送がロシア経済の混乱の影響を受けないかが気がかりなところです。世界の貿易に大きな影響を受けている業界なので、世界経済のバランスが業界成長のカギとなります。

高額な船だからこそ効率的な運用が肝

世界の貿易の輸出・輸入量が海運業界の載貨重量(運んだ荷物の量)に大きな影響を与えることは容易に想像できますが、載貨重量以外にも影響があります。船の価値です。前述した船の値段ですが、世界最大クラスのコンテナ船が一隻当たり150億円ぐらいで、この船の需要と供給は世界情勢に大きく左右され、船の価値も上下するのです。150億円の船を数百隻も所有してしまうと、価値が1%下落してしまうと数百億円の損失を被ってしまうのです。

そこで、自社持ちの船+商社などから借りた船によって事業を行い、リスクを軽減しているのです。海運各社は自社持ちの船を使って仕事をしているイメージがあるかも知れませんが、価値が下がるリスクを知りながら船を全て自社所有することはしていません。つまり、自社所有の船を効率的に使い、足りない分を他社から借りてくるのです、船を借り入れる際、いかに安い時に借りるのかが会社の経営に大きな影響を与えるのです。

海運業界の業績(国内)

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売り上げは日本郵船が圧倒的に首位ですが、北米の好景気に乗じ、2014年4~9月期の連結決算(2014/11/1 日経)は北米航路に注力している川崎汽船のみ増益させました。商船三井は南米航路が苦戦したと見られています。このように、海運業界では注力地域の差が利益に大きな影響を与えるのです。

【参考情報】
川崎汽船は前年同期比44%増の211億円
日本郵船は、経常利益は367億円と43%増えたものの、純利益は2%減の200億円
商船三井の純利益は46%減の115億円

邦船大手3社をざっくり比較

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わが国の邦船大手3社における、売上高や規模を比較してみましょう!

日本郵船 NYK

三菱グループ発祥企業であり、陸運・空運にも強い。コンテナ船、ばら積み船、自動車船、タンカーなどあらゆる顧客のニーズに応えられる総合力が「名門」日本郵船の強み。液化天然ガス(LNG)輸送船や海洋開発事業といったエネルギー分野にも力を注いでいる。総合海運会社としての技術力を発揮できる分野。今後5年間での投資約7900億円のうち、エネルギー関連には約7割にあたる5300億円を振り向ける予定。

売上高 2兆2372億円
船隊規模 877隻

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参考元:富山県「平成14年度 富山県の高等教育機関」

商船三井 MOL

船隊規模世界一。鉄鉱石船、タンカーなどの不定期船に強い。コンテナ船で世界提供拡充。「大型コンテナ船の投入などでコスト競争力を高める」(商船三井の田辺昌宏取締役)
売上高 1兆7294億円
船隊規模 938隻

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川崎汽船 K-LINE

コンテナ船比率が高い。重量物船や海洋資源関連も手がける。2015年から18年にかけて1000億円強を投じ、10隻の大型コンテナ船を導入する。リーマン・ショック以降はコンテナ船の大規模発注を見合わせていたが、主要航路であるアジア欧州間の荷動きが活発になっており、受注拡大や運航コストの3割削減につながる大規模投資で競争力を高める。

売上高 1兆2241億円
船隊規模 583隻

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参考元:富山県「平成14年度 富山県の高等教育機関」

邦船大手三社はコンテナ船の世界主要二十社の運行船腹量ランキングの中では10位以下であり、ライバル企業は世界中にいます。

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