既卒のための業界解説|業界経験者が語る!保険業界への就職(転職)のコツ

どうすれば内定を取れるのか?

私は証券系のシンクタンクへ新卒で入社し、その後、生保、損保へと転職を行ってきました。そこで学んだことは、就職(転職)活動というものはペーパーテストとは異なり、努力をして模範解答や態度を学んでも希望の結果が出るとは限らないという事実です。

このようなある種の理不尽さに絶望してしまい、就職活動で挫折をしてしまう人がいます。一方、その理不尽さを逆手に取り、最小限の努力で内定を勝ち取る人もいます。一体「この両者は何が違うのか?」という話をしたいと思います。(学歴は同じと仮定して)

結論から先に言ってしまいますと、「マーケティングの差」です。すなわち、相手のニーズに合わせて、自分の売り込むポイントを絞り、効果的に相手にアピールするということです。

「そんなくだらない要素か。見た目のプレゼンにだまされて、本当の実力を見抜けないような会社はこっちから願い下げだね!」と思った、そこのあなた。実はくだらないと思うことそのものが誤りで、営業も、CMも、もっと言ってしまえば社内業務も、一番大事なのはマーケティング能力なのです。

すなわち、自分の完成度を追求するのではなく、相手の印象(満足度)を第一に考えて行動するということです。これから私が説明する内定へのプロセスに関するアドバイスは、全てこの考えが根底にあります。

エントリーシート(職務経歴書)で書くべきこと

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エントリーシートや職務経歴書はあなたと企業の最初のコミュニケーション手段となります。ここで落とされてしまうと、本当のあなたの魅力を伝えることなく終わってしまうので何としても通過を目指し、文章で表現できるあなたを余すところなく伝えましょう。ポイントは下記3つです。

1.達成したことの詳細を書くよりもそこで学んだことを、自分の感性で書く

会社の採用担当者からすれば、若者の採用は基本的に実績よりもポテンシャル重視のため、何を達成したかよりもそこから何を考え、学んだのかを知りたがっています。そして、一般的な感想ではなく「自分の感覚で感じたこと」を書くことが大切です。もちろん採用担当者に見せるものなので、そこで感じたことがこれから会社での業務に役に立つ、と思わせることを意識して書く必要があります。

2.記載事項が複数にわたる際には、基本箇条書きにする

読み手からすると、一つの文章の中に並列した内容をだらだらと書かれると「この人は読み手のことを考えてないな」と思われてしまいます。これは会社に入ってからレポート作成やプレゼンする際も同様です。箇条書きにするだけで、内容も知的に見え、何が書かれているのか整理することができるので、一石二鳥ですね。

悪い例

今日の朝食でパンにジャムをつけ、目玉焼きとソーセージを食べ、コーヒーを飲みました。

良い例

今日の朝食は

  • ジャムをつけたパン
  • 目玉焼き
  • ソーセージ
  • コーヒー

3.恥らわず情熱を打ち出す

採用担当者が若手に期待するのは、仕事に対するモチベーションの高さです。このため、書面であってもその会社に対する情熱を表現することが重要です。その表現の仕方は「何かよくわかんないけど、一生懸命頑張ります!」ではなく、その会社に入社後、例えば5年間で「何を学び」「何を成し遂げ」「どのように成長するのか」というイメージを具体的に書くことです。それが会社の人事制度に即しているかどうかは、この際余り考えすぎなくてもいいです。会社にとっては、入社後のことをしっかりとイメージしているということで、とても好印象に感じてくれます。

面接で気をつけること(現場部門)

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書類審査を無事通過したら、いよいよ現場担当者との面接です。とは言え、国内系の保険会社では、コンサルや外資系企業のようにクセのある面接形態ではなく、シンプルに多(面接官):多(応募者)の対話型面接になることが多くなるかと思います。ただシンプルであるからこそ、個性を出さないと次のステップへ進むのは難しいかと思います。

ここで重要なのは、相手は現場担当者であるため「志望業務の細かい部分に対する質問」をいかに効果的にできるかがポイントとなります。面接官の視点からすると、キャリアのない、またはほとんどない若者が物事を知らないのは当たり前なので、自分達の発した質問に関しては、例えあなたが上手に答えられなかったとしても「皆さんと一緒に働きたい」という情熱を持って話すことができれば落選の決定打にはならないと思います。

むしろ、より重視しているのは、面接の最後に来る「何か質問などはありますか?」という問いに対する反応です。ここまで無難に答えてきて「ああ、やっと終わりそうだ。1つくらい何か聞いておけばいいかな…」と考えるのは大きな間違いです。面接官は、応募者が自分に何を聞いてくるのかに興味津々で、その「自由課題」であなたが見せた器量は彼らに強い印象を残します。更にタイミングが面接の最後なので、記憶に残りやすいのも一因です。この面接の最後に来る質問はどんな面接でも重要ですので、何に注意して質問すべきかを下記に挙げてみましょう。

1.その会社の業務のマイナー分野をトピックにして質問してみる

マイナートピックにすることで他の応募者の質問と被ることが少なくなりますし、面接官であり、現場担当者の身としては「そこまで自分達の仕事を調べてきたか!」と感心することでしょう。ちなみに、私が新卒の時は、新聞の隅に載っていた志望会社の「産学協同」「インターネットモール構想」をテーマにして質問しました。現在ではウィキペディアなどで効率的に情報収集ができるはずなので、ぜひ活用してみてください。

2.仕事をしていて「達成感を感じるとき」を質問してみる

現場部門の面接官は、恐らく働き盛りの世代が担当するケースが多いと思います。だからこそリアルタイムで酸いも甘いも体験しており、この質問に対し、ドキッとする人もいるのではと思います。そこで彼らが語ることこそ彼らが最も大事にしている価値観であり、その価値観を称え共感することが彼らに対する一番のアピールとなるはずです。

例えば、保険業界では、「自分が保険を販売したお客様がその後病気になり、保険金を治療に使うことが出来た。それに対しお客様からお礼の電話をもらった」ということを達成感に挙げる方がいます。この回答に対し「保険とは、人を救うことができる仕事なのですね。私もその瞬間を体験してみたいです」と間の手を入れるというイメージです。

3.たくさん質問したい気持ちを抑えて程々にしてみる

質問時間は面接の中でそれ程多く割り当てられていないため、良い質問ならば時間を延長してでも面接官は答えますが、余り質問攻めにするのは本旨に沿っているとは言いがたいです。多くとも3つくらいにしておきましょう。最後の質問時には「申し訳ありません!あと1つだけよろしいでしょうか?」と添えるのも一つの手ですね。

面接で気をつけること(部長・役員)

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現場部門の面接を終えると、次は決定権を持つ部長や役員との面接へ進みます。ここを乗り切れば実質内定は決まると言っても過言ではありません。彼らは現場部門とは全く違う観点であなたを評価します。例えばこんな感じです。

  • これから上司、同僚、部下と協力しながら仕事ができるだろうか?
  • 成長する伸びしろがあるだろうか?
  • 逆境に強いだろうか?
  • 当社に長く留まってくれるだろうか?

彼らは直接口には出さないかもしれませんが、必ずこのような評価軸をもって質問をしてくるかと思いますので、上記に対する自分の考え方をまとめておきましょう。また、例え面接の中で意地悪な質問をされたとしても、それは「ストレス耐性」を試されているので、焦る必要はありません。

具体的な例を挙げると、大学の成績を開示している場合に「学生時代の成績があまりよくないね」と指摘を受けたとします。こんな時には、決して慌てずに「大学時代には著しく○○の分野に興味を持ったため、他の教科が振るわなかった部分がありました。しかし、○○で学んだことはとても大きかったですし、他の部分も疎かにしないということは今後の反省としたいです」と堂々と答えましょう。そうすれば、きっと自分の得意分野の○○に質問が行くでしょうし、そこは逆にアピールのチャンスになります。

一流のサラリーマンは、ピンチをチャンスに変え、そこで結果をもぎ取る人間です。部長や役員まで上りつめている人はそれを知っているはずなので、彼らからの意地悪な質問は、逆に彼らにアピールする大きなチャンスなのです。間違っても真面目に反論したり、言い訳したり、ムッとしたりすることはご法度です。それは相手のニーズに応えていない回答になります。

まとめ

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ここまで読んでいただき、内定までの道程で「マーケティング能力」がいかに重要かをご理解いただけましたら幸いです。そしてこの力が存分に発揮されるのが入社後なのです。「仕事相手のニーズを汲み取り、必要最小限の努力で相手の満足度を高める」ことは、営業であれ、内勤であれ会社員の目指す姿です。しかも、証券、保険、他業界を問わず共通の真理でもあるはずです。ぜひ理想の会社より内定を勝ち取って下さい!

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