フリーターが「そろそろ就職をしようかな」と考え始めた時に気になってくることのひとつが、無資格でこれといったスキルがないことではないでしょうか。
同い年で順調に就職をした人たちは、すでに後輩がいたり、社会人としてのマナーを身につけていたり、それぞれの職業で必要な資格を取得していたり……。
なんだか差をつけられているように感じてしまい、さらに就職するのが怖くなるケースも多いものです。
「無資格のフリーターでも就職できるのか?」
「スキルゼロからの就活はどうしたらいいの?」
そんな疑問を解消できる方法をこれからご紹介します。
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無資格のフリーターでも転職できる理由
無資格のフリーターでも転職が出来る理由については、以下の3つが考えられます。
- 企業に育成スキルがあるから
- 資格不要の業界・職種があるから
- 就活中にある程度のスキルを身につける時間があるから
詳しく見ていきましょう。
企業に育成スキルがあるから
そもそも新卒で採用される人の多くが無資格でスキルもゼロに近いですよね。
多くの企業は無資格・スキルゼロの人材を雇い、教育して、自社の臨む人材に育て上げるスキルをもっています。
フリーターと新卒では、置かれている環境や企業から提示される条件が異なります。
しかし、まだ若い20代のうちであればフリーターであっても新卒に近い条件で就職できる可能性もあるのです。
資格不要の業界・職種があるから
世の中には、資格不要の業界・職種はたくさんあります。
無資格・スキルゼロのフリーターが就職を成功させたいなら、そういった業界・職種を選ぶのもひとつの手です。
資格やスキルを必要とされるような業界・職種は、20代といっても無資格・スキルゼロのフリーターでは就職を成功させるのは至難の技。
あえて茨の道を行かずとも、成功させる道はいくらでもあるのです。
就活中にある程度のスキルを身につける時間があるから
資格不要の業界や職種があるといっても、自分と合わないと感じる仕事では、就職できてもすぐに辞めてしまう可能性が高いです。
目先の就職成功だけを狙うのではなく、長期的に働き続けることを目標にした場合、興味のある業界や、性格に合った職種への就職を成功させることが大切です。
その業界・職種に資格やスキルが必要なのであれば、就活前や就活中にスキルを身につけなければなりません。
新卒採用を狙った場合、学校に通い授業やテストはもちろん、さらにアルバイトなどもこなしながら就活をしなければならないでしょう。
なので、プラスで資格取得を目指す時間はなかなか取れません。
ところがフリーターの場合は、基本的にこなさなければならない予定といえばアルバイトのみ。
資格取得やスキル習得のための時間的余裕が新卒よりもあるのは大きなメリットだといえるでしょう。
無資格・未経験でも採用されやすい業界・職種
営業職
営業職は、ほとんどの企業で必要とされるため、未経験者でもできる可能性が高い職種です。
販売する製品やサービスについては、入社してから学んで知識をつけていけば良く、特別な資格や経験が問われることは、ほとんどないといって良いでしょう。
「誰とでもコミュニケーションがとれるか」といった、対人スキルが重視されるため、人と関わることが好きな人には、向いている仕事といえます。
介護職
介護職は、人手不足が深刻な職種の1つです。
慢性的な人手不足で、しかも若年層の担い手が少ないため、フリーターであっても歓迎されやすい職種であるといえます。
無資格から仕事を始めても、経験を重ねていくなかでケアマネージャーなど、専門資格が必要なポジションにステップアップしていきことも可能です。
販売・サービス職
販売・サービス職も人手不足が慢性化している職種のため、若年層のフリーターは歓迎されます。
特に接客業のアルバイト経験が長いフリーターは、即戦力として重宝されることもあるでしょう。
全国展開している大手チェーンなどからも豊富な求人があり、入社後に実績を積めば、若いうちからマネジメントを行うポジションにつくチャンスもあります。
IT業界
専門知識が必要なイメージが強いIT業界ですが、意外と未経験者にも広く求人が出ています。
AIの急速な発達もあり、IT関連の需要は、今後も右肩上がりで伸びていくことが予測されます。
将来かなりの人材不足に陥る恐れがあるため、今の段階から未経験者を採用し、じっくり育てていこうという考えを持つ企業が多い業界です。
充実した研修制度を用意している企業もあり、未経験でも十分にスキルを身につけていけるでしょう。
無資格フリーターの就職を成功させるコツとは?
無資格フリーターの就職が不利であることは否めません。
だからこそ、就活で満足な結果を得るためには、闇雲に動くよりもしっかりと事前準備をすることが大切です。
企業が求人を行うのには、必ず理由があります。
その求人で企業が何を求めているのか、ニーズを理解したうえで、それに応えることこそが就活成功の最大のコツなのです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
企業は無資格のフリーターをどのように評価するか?
無資格・スキルなしのフリーターが応募してきた場合、面接官は「将来自社で活躍できる人物か?」という視点で評価します。
まず、仕事に対する熱意やモチベーションが感じられるかどうかは、必ず判断されます。
特に「当社でなければならない理由」が明確であり、そこに熱意が感じられればポイントは高くなるでしょう。
加えて、コミュニケーションスキルや臨機応変な対応力など、仕事の基礎力についてのポテンシャルも重要な判断材料です。
最後は性格を含めた人柄など、会社・仕事に馴染めるかどうかといった視点で、総合的な評価をしていきます。
採用されやすい業界・業種を選ぶ
無資格フリーターが就職を成功させるためには、採用されやすい業界や職種を選ぶことです。
採用されやすい業界や職種には、飲食や販売サービス業・IT業界・営業職・販売職・介護職……など多種多様な分野あります。
就職これらの業界・職種は、資格・経験不問の求人を出していることが多く、フリーターから就職に成功している人は、こうした求人をピンポイントに狙っている傾向がるようです。
この中に自分の興味のある分野があれば、そこを狙いましょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
企業はなぜ「資格・経験不問」の求人を出すのか
本来、新卒以外の採用では即戦力となる「経験者」を採用したいと考えるものです。
しかし、企業が「資格・経験不問」の求人を出すのには理由があります。
理由の1つ目には、慢性的な人手不足です。
早期に人を集めないと、事業活動に影響が出るなど深刻な状態にある場合です。
こうした企業では未経験であっても、まずは入社してもらって「入社後にしっかり仕事を覚えてもらえば良い」という考えを持っています。
もう1つの理由は、将来の展開を見越して人員確保したい場合です。
先々に事業拡大を見越し、まずは人材確保をして、じっくり育成していけば良いと考えているのです。
こうして企業は、経験やスキルよりもポテンシャルを重視する採用方針であることが多く、若年層のフリーターにとっては、狙い目の企業となるでしょう。
事前準備を行う
どの企業にも使えそうな、ありきたりの内容しか書かれていない履歴書で、面接へ赴いて正社員として採用されるかといえば、そこまで甘くはないでしょう。
自己分析・応募書類対策・面接対策など、基本的な準備が必要なことはいうまでもありません。
「自身が受けたい企業のニーズに応えられるか」といった視点を欠かすことなく準備を行う必要があります。
就活では、志望する企業ごとに対策しなくてはなりません。
「その求人が何を求めているのか」をじっくりと読み取り、その「ニーズに応えてくれそうな人材」と思われるように準備することで、成功率が高まるでしょう。
今からスキルを磨く
無資格・スキルゼロのフリーターが就職を成功させるには、年齢にもよりますが、今からスキルを磨いて求められるものを身につけてしまうという方法もあります。
特に、20代前半のフリーターであれば、まず資格取得を目指すのも良い方法かもしれません。
ただ、取得を目指す資格はよく考えて運ぶようにしましょう。
自分が目指す業界や職種で「必要とされる資格は何か?」を十分にリサーチしてから学習に取り組むことが大切です。
スキルを身につけておくことはプラスにはなってもマイナスになることはありません。
その分時間は取られますが、就職を成功させるという目的においてはむしろ大きな一歩となります。
フリーター向け就職支援サービスを提供している企業の中には、就活成功のためにスキルを身につけられるような講習を行っているところもあります。
基本的に無料で受けられることが多いため、金銭的な事情がある人にもおすすめです。
片っ端から応募をしていく“数多く打って当てる戦法”よりも、効率的に就職できる方法なのです。
就職エージェントの力を借りる
無資格・スキルゼロのフリーターにとって就活はとってもハードルの高いもの。
最初の一歩を踏み出すのにも、相当の覚悟と勇気がいるものです。
そういう時は、就活のプロである、就職エージェントに相談してみると良いでしょう。
いざ、就職活動を始めてみたら、「何が正解なのか?」分からないことだらけです。
就職エージェントには経験豊富なキャリアアドバイザーが在籍しており、就活の伴走者として様々なサポートをしてくれます。
例えば、履歴書の書き方ひとつとっても、
「アルバイト経験はどこまで書いたらいいの?」
「空白期間ないほうがいいだろうからウソを書いたほうがいいかな」
と悩むことだらけ。
こうした初歩的な悩みにも、プロの視点で的確なアドバイスをしてくれます。
さらに面接に進むと今度は「なんで就職しないでフリーターになったの?」「これまで何してたの?」といった心をえぐる質問をされて、メンタル的にもつらい壁が立ちはだかってきます。
自己分析がしっかり行えていないと面接ではしどろもどろ。
受かるものも受からなくなって、なかなか就活成功とならず心が折れそうになってしまう……
そんな厳しい局面でも、心強い伴走者がいてくれれば、めげずに諦めることなく就活を続けられるものです。
「履歴書はこう書くといいよ」「面接対策をしよう」とサポートしてくれ、ときに励ましてくれるキャリアアドバイザーは、鬼に金棒の存在となります。
右も左も分からずゴールも見えない状況なら、闇雲に走り回るよりもその道のプロに頼ることで最短距離でゴールに到達できます。
無資格の就職についてよくある質問
無資格で特別なスキルもない…..と就活に消極的になってはいないでしょうか?
そんな不安や悩みに、お答えします。
資格を取得した方がいい?
確かに、資格はあった方が有利です。
だからといって「資格が取れるまで就活をしない」のは避けた方がよいでしょう。
フリーターの就活は、年齢が高くなるほど難しくなっていきます。
なので、まずは就職エージェントに登録して情報収集を始めるなど、就活と並行して目指す業界に必要な資格取得に向け、勉強を始めてみてはどうでしょうか。
高卒で無資格でも就職できる?
高卒・無資格でも就職できます。
特に年齢が若いうちは、学歴・職歴に関係なく採用される可能性は高いです。
大手では、大学卒が条件になっている企業もあるかもしれませんが、企業選びの幅を広げてみましょう。
中小企業では、学歴を応募条件としない企業もたくさんあります。
特に、10代・20代ではポテンシャルを評価してもらえることも多いです。
しっかり準備をして、早く就活を始めれば道は開けてくるでしょう。
資格が無いのでアルバイト経験を強みとしてアピールできる?
もちろんできます。
アルバイトとはいえ立派な「仕事の経験値」ですので、そこで得た知識やスキルは少なからずあるでしょう。
一度、これまでのアルバイトで得たスキルや経験を洗い出してみてください。
就職先の企業で役に立つことがあるはずなので、面接官にうまく伝えられるように、しっかり準備しておきましょう。
まとめ
無資格フリーターで自信が持てず、就活に踏み出せないと悩んでいる方には、エージェントの利用が特におすすめです。
フリーターが就職に成功するための事前準備、特に自己分析や書類・面接対策など、経験豊富なキャリアアドバイザーが丁寧にお手伝いします。
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