フリーターの就職率ってどのくらいなの?

過去最低と言われた2011年以降、上昇し続けている大卒者の就職率。

ここ数年、就職活動が本格化し始める時期になると「売り手市場」などと騒がれていますよね。

ですが、正直なところフリーターにとって大卒者の就職率はあまり関心のない話です。

 
そうそう、「フリーターの就職率」はどうってことが知りたいんだよ

その気持ち、わかります!

結局知りたいのって、フリーターの就職率ですよね

フリーターの就職率が高いのなら「就活しようかな〜」という気にもなりますが、結局フリーターの就職率は低いままなら、ちょっと考えてしまうもの。

 
わかる。やる気を出すか出さないかは、「就職率」次第だ!

そこで!

この記事ではそんな悩めるフリーターのために、様々な角度からフリータの就職率について考えてみたいと思います。

【就職率を知る前に】日本全国にいるフリーターの人数とは

日本には一体何人のフリーターがいると思いますか?

全国にいる仲間の数、ちょっと気になりますよね。

 
えー何人だろう……20,000人とか?

実は、このフリーターの人数については、総務省統計局が毎月行っている「労働力調査」で知ることができるんです。

ここで言うフリーターとは、わかりやすく言うと次の条件に当てはまる人となります。

フリーターの条件
  • 年齢が15~34歳
  • 男性は学校を卒業している人、女性は学校を卒業している人で、未婚の人
  • 勤め先での雇用形態が、パートやアルバイトとなっている
  • 働く意思があり仕事を探しているが探している仕事が“パートやアルバイト”
  • 家事も仕事もしておらず仕事も決まっていないが、希望する仕事は“パートやアルバイト”

そして、これを前提に労働力調査のデータを見ると、2018年度におけるフリーターの人口は下記の通り。

143万人
男性…66万人
女性…77万人

 
け、結構多いのね…!!

日本の総人口は約1億2641万人。

つまり日本の総人口のうち約1.13%、およそ88人に1人がフリーターということになります。

実際には35歳以上のいわゆる「中年フリーター」と呼ばれる層も存在するため、その人口を含めると、フリーター人口の割合は高くなると考えられるでしょう。

なお、同じく労働力調査のデータによると、2013年には182万人だったフリーター人口は毎年減少を続けており、5年間で39万人も少なくなっていることになります。

参考:平成31年2月15日発表「労働力調査(詳細集計)平成30年平均(2018年)(速報)
平成30年9月1日現在の確定値

【期間別】フリーターの就職率

フリーター人口が把握できたところで、ここからは本題の「フリーターの就職率」について見ていきましょう!

 
フリーター期間が短ければ、就職できるんだろうか……?

こうお悩みのフリーターの方、必見!

まずは、「フリーターになってからどれくらいの期間で就職できたか」というフリーター期間別の就職率についてです。

2011年に独立行政法人労働政策研究・研修機構が東京都在住の20~29歳のフリーターを中心に行った調査によると、フリーター期間に対する就職率は次のように推移しています。

フリーター期間別就職率
  • 6ヶ月以内……64.0%
  • 7ヶ月~1年……58.3%
  • 1年~2年……52.2%
  • 2年~3年……58.9%
  • 3年以上……48.9%

このデータからわかることは、フリーター期間が短いほど就職率が高くなるということ。

その理由としては、主に次の2つが考えられます。

  1. 企業は若い人を積極的に採用している(したがってフリーター期間も短くなる)
  2. フリーター期間が長くなると、就職に対するモチベーションが下がる

なお、このデータは20~29歳のフリーターを対象にしたものです。

そのため30歳以上フリーターを含めた場合は、さらに就職率は低下することが予想されます。

 
3年以上フリーターでいると、就職率は50%を切っちゃうんだ…!

そういうこと。

でも、気にしなくてはいけないのは、「フリーター期間」だけではありません。

次の項目では、年齢別にフリーターの就職率を見てみましょう!

参考:大都市の若者の就業行動と意識の展開―「第3回若者のワークスタイル調査」

【年齢別】フリーターの就職率

過去1年間で非典型雇用(パートやアルバイトなど)から正社員へ移行した割合をチェックしましょう。

これはつまり、世間一般で言うフリーターからの就職率を表しています。

年齢別フリーターの就職率
  • 15~19歳……16.4%
  • 20~24歳……21.9%
  • 25~29歳……18.3%
  • 30~34歳……13.0%
  • 35~39歳……10.9%
  • 40~44歳……10.2%

このデータを見ると、20代での就職率は比較的高く、30代になると就職率は低下していくことがわかります。

ちなみに、この調査は2007年・2002年と行われていますが、いずれの年においてもやはり20代での就職率が最も高いんです。

 
20代での就職が有利ってことは、間違いないね!

それでは、男女別に見た場合に「就職率に差はあるのか」を次の項目で詳しくみてみましょう。

参考:労働政策研究・研修機構(JILPT):若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状②

【男女別】フリーターの就職率

最初にご紹介した2018年の労働力調査をもう一度お伝えします。

143万人
男性…66万人
女性…77万人

 
女性の方が、やや多めなんだね!

フリーターの人数は女性の方が多いですが、就職率に男女の差はあるのでしょうか?

過去1年間で非典型雇用から正社員へ移行した人の割合をチェックしましょう!

過去1年間でフリーターから正社員へ移行した人の割合
  • 男性…25.7%
  • 女性…10.7%

なんと男性の合計が25.7%であったのに対し、女性は10.7%。実に男性の半数以下の就職率です。

さらに、15歳から44歳までの「非典型雇用者の年齢別の割合」とその「就職率」を男女別に比較してみましょう。

これを見ると、下記2つが分かります。

  1. 男性は20代後半をピークに非典型雇用者の割合が年齢とともに低下
  2. 就職率も年齢と共に低下している

これはつまり、20代の間に就職しなかった場合、それ以降は年齢と共に就職しにくくなることを意味しています。

一方女性の就職率から分かることは、下記の通りです。

  1. 20代後半から非典型雇用者の割合がほぼ横ばい
  2. 就職率に関しても、30台前半以降横ばい

これには、20代後半頃から結婚や出産などを理由に就職しようとする人が減るという理由も考えられますが、単純に30代以降になると就職率が低下するという現実を浮き彫りにしているとも言えるでしょう。

参考:労働政策研究・研修機構(JILPT)が2012年に行った調査

【学歴別】フリーターの就職率

最後に、学歴別にフリーターの就職率を見てみましょう。

就職率
これは、過去1年間で非典型雇用から正社員へ移行した人の割合を学歴別に見たデータです。

全体として、どの学歴においても男女に大きな差がありますね。

特に目立っているのは、下記2つ。

  1. 大学院卒の男性の就職率の高さ
  2. 高校卒の女性の就職率の低さ

大学院卒の男性の場合、フリーターからの就職は比較的容易であると考えられますが、高校卒の女性は就職しやすい業種に絞るなどの対策が必要となるのが現実。

また男性の場合、高校卒であっても専門学校(1~2年未満)卒や短大・高専卒と就職率はほとんど変わらず、大学卒とも圧倒的に開きがあるわけではありません。

そのため、就職に対して悲観的になる必要はないと言えます。

就職率はわかった。それでも就職したくないフリーターへ

ここまでご紹介してきた就職率のデータを見て、

 
新卒と比べたら、フリーターの就職率って低すぎる……

と、就職に対して諦めモードになってしまった人。

反対に、

 
本気を出せばフリーターでも就職できそうだし、とりあえず今のままでいっか!

と楽観的に捉えた人、置かれている状況によって感じ方は様々でしょう。

ただ、これまでのデータからはっきりと言えることは、

  1. 就職率は年齢とともに低下する
  2. どの条件でもフリーターから就職している人はいる

という2つの事実です。

20代の今は、

 
就活で大変な思いをしてまで就職したいと思わない!

 
若いうちはフリーターをして自由な生活を楽しみたい〜!

などと思っている人も多いはず。

でも確実にこの先、時間の経過と共に就職は難しくなっていきます

正社員の生涯賃金はフリーターの3倍以上とも言われます。

それ以外にも、

  • 社会保障が手厚い
  • 社会的信用が得られる

など、フリーターにはない様々なメリットがあります。

今回ご紹介したデータは、全てがまさに現実そのもの。

まずは現実と向き合い、今から就活を始めることのメリットとデメリットについて考えてみましょう。

あなたが明確な理由や目的がなくフリーターをしているのであれば、間違いなく就活を始めるメリットの方が多いはずです。

結論:フリーターは早く就職した方が絶対良い

フリーターの就職率は、いずれの角度から見ても決して楽観視できるものではありません。

しかし、例えば

  • 少しでも早く就活を始める
  • 適切なサポートを受ける
  • 自分に最適な求人を見つける

といったポイントを押さえた就活さえすれば、就職に対して悲観的になる必要は全くありません。

今回ご紹介した就職率に「0%」というデータがなかったように、諦めさえしなければフリーターであっても就職することは可能なのです。

 
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