会社や仕事に少し慣れてきた頃、このように“転職”が頭にチラつく人もいるかもしれません。
一方で、
と心配する声も多く聞かれます。
- このまま今の仕事を続けるべきか
- 思い切って転職したほうがいいのか
この悩みって、会社の上司や同僚には相談しづらいですよね。
以下の内容についてまとめています。
- 1年未満で退職した第二新卒は転職で不利になるのか
- 企業に採用されにくい第二新卒の特徴
- 企業が採用したい第二新卒の特徴
転職がチラつきはじめた新卒入社1年目のそこのアナタ!
まずは一度、この記事をチェックしてくださいね。お役に立てる情報がきっと見つかります。
ちなみに以下の動画でも「新卒1年以内に転職しても良いのか」を解説中!
この記事と合わせてチェックしてくださいね。
この記事の目次
「1年未満で転職する第二新卒」はやっぱり転職では不利になる可能性が高い!その理由とは
最初に結論をお伝えすると、残念ながら入社後1年未満で辞めてしまった第二新卒は、次の転職先を見つける際、不利になる可能性が高いです。
では、なぜ企業から採用されにくい傾向があるのでしょうか?
- 前職で得たスキルが少ないから
- 「すぐ辞めそう」と思われてしまうから
- 転職理由が曖昧になりがちだから
- 積極性が足りないと思われるから
不利になる可能性が高い理由1:前職で得たスキルが少ないから
1つ目の理由は、前の会社で得たスキルや知識が少ないから。
業務の区切りを「1年」というスパンで考える企業は多いでしょう。
そのため、もし仮に3ヵ月や6ヵ月で退職してしまったら、いくら面接で「〇〇の仕事で△△力を高めました」とアピールしても、説得力に欠けてしまいます。
また入社後の数ヵ月は、
- ビジネスマナー
- 業務の基本的な流れ
などを覚えることに時間を割かれるのが一般的。
「会社の利益につながる実務」にはほど遠く、アピールできる実績はどうしても少なくなってしまうのが現実です。
不利になる可能性が高い理由2:「すぐ辞めそう」と思われてしまうから
1年以内での転職だと「うちの会社もすぐ辞めそう……」と懸念される可能性はめちゃくちゃ高いです。
とはいえ、
- 明らかな長時間労働やパワハラ
- 会社の倒産
など「面接官が聞いても“それは仕方ない”と納得できる理由」が原因で退職した場合は別です。
しかしどこの会社でも、働くうえでの人間関係や仕事の悩みはつきもの。
1年未満、ましてや数ヵ月での退職となると「さすがにもう少し頑張れたのでは?」と捉える企業は少なくありません。
企業は人材採用のために、採用費・研修費などのコストをかけています。
「すぐに辞められてしまってはコストと労力が無駄になる」というのは会社側の都合ですが、やはり採用する以上は長く働いて欲しいと考える企業が大多数です。
不利になる可能性が高い理由3:転職理由が曖昧になりがちだから
転職理由が曖昧になりがちなことも、就職が不利になる理由の1つです。
1年未満で会社を辞めると実務経験をほとんど積めないので、自分の適性や得意・不得意について、仕事を通して把握できません。
そのため、転職理由も
- なんとなく会社の雰囲気が合わない
- なんとなく自分のやりたい仕事と違う
といった曖昧なものになってしまうんです。
このような理由では、面接官に「甘い」と判断されてしまいます。
もし仮に、曖昧な理由で会社を辞めてしまったとしても、
- 具体的には何がダメだったのか
- 次はどう改善していくのか
を考えて、面接で伝えられるようにしておきましょう。
不利になる可能性が高い理由4:積極性が足りないと思われるから
会社を1年未満で辞めてしまうと、積極性が足りないと思われる可能性もあります。
会社では、上司の指示を受けて仕事をすることも求められますが、自分から積極的に動くことも大切です。
積極的に動いてこそ、
- 少しずつ信頼が得られる
- さまざまな仕事を任せてもらえる
- 知識や経験が増えていく
これらを通して、働く喜びややりがいを感じられるようになるでしょう。
1年未満で仕事を辞めると、
- 積極的に仕事を楽しむ努力をしなかったのかな
- うちの会社でも受け身で仕事をするんじゃないか
と思われ、採用を懸念される場合があるんです。
ただし!不利になる可能性が高くても転職を考えたほうがいい人も……
ここまで、1年未満で退職や転職をすると、次の就職で不利になる可能性が高いことを説明しました。
しかし、不利になる可能性が高くても、転職を考えたほうがいい場合もあります。
- 明らかなブラック企業である場合
- パワハラが横行している場合
毎日深夜まで残業が発生していたり、暴力や暴言が日常化していたりする職場で働き続ける必要はありません。
このような場合は、きちんと説明すれば企業も納得してくれます。
体調を崩したり心の病気にかかってしまうと、働きたくても働けない状況になりかねません。無理をせずに、転職を考えましょう。
1年未満で退職・転職してしまう第二新卒の「退職理由」
ここでは、1年未満で退職してしまう人数や退職理由を紹介します。
新卒の10人に1人以上が1年未満で仕事を辞めている!?
厚生労働省の調査によると、平成30年の就職者数は461,041人であるのに対し、53,326人が1年未満で離職しています。
つまり、10人に1人以上が1年未満で仕事を辞めているのです。
ここ数年における、1年未満で会社を辞めた新卒の割合は以下のとおり。
- 2018年3月卒:11.6%
- 2017年3月卒:11.5%
- 2019年3月卒:11.3%
このデータを見ても、毎年10人に1人以上が1年未満で仕事を辞めていることがわかります。
次の項目で詳しく解説しますね。
1年未満で企業を退職してしまう第二新卒の退職理由とは?
まずは、新卒が1年以内に退職・転職する主な要因を見てみましょう。
- 仕事内容や社風などがイメージと違った
- やりたい仕事を任せてもらえない
- 上司や同僚とうまくいかない
- 就活当時とやりたいことが変わった
上記のように、転職理由はさまざまですね。
なぜなら、社会人経験1年未満の転職だと受けられる会社はどうしても限られてしまうから。
- こんな条件で働きたい
- こんな会社に入りたい
といった転職先の希望があったとしても、望みどおりにならない可能性もあります。
また、1年未満での転職は自分にも少なからず原因があります。
もちろん、「長時間労働」「パワハラ」「会社の倒産」など、自分ではどうしようもない理由があった場合は、転職を考えても問題ありません。
ただそれ以外の場合、仮にうまく転職できたとしても、再び同じような不満を抱え、またすぐに辞めてしまうといった悪循環に陥る可能性も高いでしょう。
さらに、下記リンク先の記事「第二新卒の転職を成功させる秘訣、すべて教えます」でも記したとおり、転職を繰り返すと採用率が下がるデータも出ています。
やはり勢いだけの転職は避け、慎重に考えたほうがいいでしょう。
1年未満で転職しないほうがいい第二新卒の共通点
企業から見た「こんな人は採用しない」という共通点を4つお伝えします。
1年未満で転職すべきでない第二新卒の共通点1:退職理由を企業や人のせいにしている
前述のとおり、1年未満で離職した場合、本人にも原因があることが多いといえます。
それを理解しないまま、選考の中で
- あの会社ではやりたい仕事をさせてもらえなかった
- 上司や同僚が自分のことをわかってくれなかった
などと伝えても、企業は納得してくれません。
大切なのは、まず「言い訳をせず、自分の非を認めること」です。
もちろん、その気持ちもわかります。
でも、退職理由を伝えたうえで内定を勝ち取るためには、
- それは辞めてもしょうがない
- 反省点を理解できている人だ
- 経験は浅いものの、その中で自分なりに努力もできる人だ
と思ってもらうことが重要です。
- なぜ短期離職することになったのか
- その時どう感じたのか
- 自分を客観視したらどのように見られるか
- この経験や反省を次にどう活かそうと思っているのか
これを参考に、ぜひ「あなた流」の退職理由を考えてみてください!
短期離職の退職理由の作り方については、以下の記事でもまとめています。合わせてチェックしてくださいね。
1年未満で転職すべきでない第二新卒の共通点2:転職の目的が明確になっていない
もう少し具体的に考えましょう!
基本的に曖昧な転職理由では、企業からは納得してもらえません。
なぜなら、人生の転機でもある転職を“何となく”でしようとしている人は「仕事も何となく適当にこなしそうだ」と思われるからです。
そもそも企業は、転職すること自体を「○○のような働き方をしたい」「○○のスキルを身に付けたい」など、“目的ありきのもの”と捉えます。
そのため、
- 主体性がなく転職目的が不明確な人
- 将来のビジョンが明確になっていない人
は、企業には魅力的に映らないのです。
1年未満で転職すべきでない第二新卒の共通点3:転職するなら絶対大手!と思っている
このように、
- ブランドイメージ
- 安定
- 高収入
を理由に大手への転職を希望している人は、転職向きではないかもしれません。
大手企業は知名度が高いため、新卒でも中途採用でも優秀な人材が殺到します。
リクルートワークス研究所が行った「第36回 ワークス大卒求人倍率調査」によると、従業員5,000人以上の大手企業の求人倍率は0.42倍。
景気の良し悪しに関係なく、求人倍率の平均値1.83倍を下回っており、この数値は10年ほぼ横ばいで変わっていません。
そのため、わざわざ職歴が少ない、悪く言えば経歴に“キズ”がある第二新卒を採用する必要がないのです。
業績悪化に苦しんだ大企業が大幅なリストラを行う事例も、よく聞かれる話です。
だからこそ、安易に「安定したいから大手に行きたい」というだけの理由で転職を考えるのはやめましょう。
1年未満で転職すべきでない第二新卒の共通点4:転職するんだから給料アップを狙おうと思っている
もちろん、給料の高い会社で働きたい、というのは誰もが思うこと。
しかし、転職で大切なのは給料だけではありません。
- どんな業界で働きたいのか
- どんな仕事をしたいのか
をしっかりと考えておかないと、せっかく転職してもやりがいを感じられず、また転職してしまう可能性も高いでしょう。
1年未満で「転職したい!」と感じたからには、何らかの理由があるはず。
転職後のミスマッチが起こらないよう、まずは自分の中の転職理由を明確にしてから、転職活動に臨みましょう。
1年未満の転職でも、企業が採用したいと思う第二新卒の特徴
やはり、どんな状況でも内定を勝ち取る人はいます。
そこで、企業が採用したいと思う第二新卒の特徴を4つご紹介します。
1年未満の転職でも採用したいと思われる第二新卒の特徴1:自分のキャリアプランが明確
将来どういう自分になっていたいかを具体的にイメージできている人は、企業から好感を持たれます。
なぜならキャリアプランが明確だと、企業が
- 自社と求職者がマッチしているか
- 入社後どういった活躍をしてくれそうか
などを判断できるからです。
キャリアプランがないと転職の軸がブレてしまうので、企業から「将来どんなことをやりたいの?」「うちを選んだ理由は?」などの質問をされてもうまく答えることができません。
そんな第二新卒のために、簡単なやり方をご紹介します。
- 自分の目標を考える
- 現状の自分が持つスキルを洗い出す(一緒に足りていないスキルも考える)
- “目標”を達成するために具体的にやることを洗い出す
このとき“将来”だけなく、過去・現在・未来が“線”でつながるように考えると、キャリアが一本の「軸」になるため、より説得力が増しますよ。
1年未満の転職でも採用したいと思われる第二新卒の特徴2:素直でやる気がある
素直でやる気を感じられる人は、どの企業からも好かれます。
“好かれる人”の特徴としては、以下のような具体例が挙げられます。
- 「自分はこんなミスをしてきたから、巻き返すべく今こんな風に頑張りたい」のように自分の失敗を真摯に受け止められる
- わからないことを「わからないので教えてください」と素直に周囲に聞ける
- 仕事を覚えるために自分から積極的に行動できる
企業は面接の際に「求職者のスキル」や「経験」などを考慮しますが、見ているポイントはそれだけではありません。
「その人と一緒に働きたいか」という部分も重視します。
素直でやる気がある人は、企業から
- この人は周囲にいい影響をもたらしそうだ
- 知識を吸収して成長してくれそうだ
と思ってもらえるため、採用されやすい傾向にあります。
1年未満の転職でも採用したいと思われる第二新卒の特徴3:情報収集を念入りに行っている
ここでいう情報収集とは、主に「企業研究」「業界研究」「職種研究」を指します。
特に「企業研究」や「業界研究」は重要。
選考を受ける前に十分な下調べができる人は、企業から
- 自社への入社に積極的な人
- 意欲的な人
- 会社をしっかり理解している分、辞める可能性が低そうな人
といった評価をもらえるため、採用される確率も高くなります。
自社に興味を持ってくれる人に対して、マイナスの感情を抱く企業はありません。
それに「企業研究」「業界研究」「職種研究」はやった分だけ深い知識を得られます。
調べる際のポイントは以下の通りです。
- その会社はどんなことをしているのか
- どうやって利益を出しているのか
- 他社との違いは何か
- 業界の中ではどんな地位、立場にいるのか
- 最近新しく取り組み始めた事業(注力している事業)は何か
これらを調べると「企業のどこで自分の強みを活かせるか」といったことも考えられるようになるので、是非とも力を入れたいところです。
1年未満の転職でも採用したいと思われる第二新卒の特徴4:スキルよりも熱意や気持ちをアピールできる
「この会社で働きたい!」という熱意をアピールすることも、好印象につながります。
1年未満で転職する第二新卒は、勤続期間が短く経験も少ないため、仕事上のスキルをアピールできません。
そのため、やる気や気持ちの部分でカバーすることが大切なのです。
言葉で熱意を伝えるだけでなく、行動で示すことも重要。
たとえば、次のようなポイントを意識しましょう。
- 企業に応募する前にしっかりと履歴書を作り込む
- 面接の前にその企業のことをじっくりと調べる
- キャリアプランを明確にするなど自分のことも真剣に考える
企業側は、丁寧な履歴書を見たり、企業研究や自己分析に基づく志望動機を聞いたりすることで、応募者の熱意を感じとります。
「頑張ります」という言葉だけなら誰でも簡単に言えること。
このような行動によって、やる気や意欲を企業側へ伝えましょう。
まとめ:1年未満で転職する第二新卒でも、不利になるかは自分次第
ここまでの内容をおさらいしましょう。
1年未満の退職は残念ながら転職で不利になりやすい
- スキルの少なさ
- 転職理由の甘さ
- 長期的就業や積極性に対する懸念
- 他責
- “何となく”の転職
- 強い大手志望
- 給料アップしか狙っていない
- キャリアプランがしっかりある
- 素直で意欲的
- 念入りな情報収集ができる
- 熱意をアピールできる
結局のところ、転職活動で内定を勝ち取れるかどうかは自分次第です。
客観的に自分を見つめ、キャリアアップに向けて精進していくことで不利な状況も吹き飛ばすことができます。
その気持ち、とっってもわかります!
社会人経験1年未満での退職……さらに、そこからの再スタートはかなり不安ですよね。
それなら、1人で頑張ろうとせずに、「就活のプロ」の力を借りてみては?
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この記事に登場したキャリアカウンセラー
新卒時は、IT機器・ITシステムなどの新規提案を行う企業に営業職として入社。その後、企業の採用問題に向き合いたいと考え、UZUZへの転職を決意。
現在はUZUZ内一の癒し系キャリアカウンセラーとして活躍中!
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