ハローワークは、国民の誰もが利用できる公共の職業紹介機関です。全国各地に事業所や施設があり、失業保険の給付窓口や職業訓練なども合わせて行われます。
ハローワークといえば、「失業保険の受給者のみが対象」と思われがちですが、実は第二新卒の転職にも有効活用することができます。そこで今回は、ハローワークの活用法とメリットをご紹介します。
ハローワークとは
ハローワークとは、厚生労働省が管轄している職業紹介機関のことです。正式名称は「公共職業安定所」で、厚生労働省設置法第23条に基づいて全国各地に設置されています。
一般公募で選ばれ1990年から使われている「ハローワーク」の愛称は、世代を問わず広く浸透していますよね。「ハローワーク」には、行政機関である公共職業安定所(職安)の固いイメージを一新する効果が期待されます。
ハローワークへの登録には費用を一切必要とせず、就職に関連する情報の閲覧やサービスが多くの求職者に利用されています。
また、人材を募集する事業者も求人情報を無料で掲載することができます。求人の経費がかからないため、小規模な事業者から大規模な企業まで、幅広い求人情報が掲載されているのもハローワークの特徴のひとつといえます。
さらに、ハローワークでは、全国の地方公共団体や労働組合、経済団体と連携し求人に関する情報提供や協力を求める体制が整っています。
したがって、地域限定の求人情報はもちろん、オンラインで繋がる全国のハローワークを利用して、希望条件にマッチした求人を幅広く検索することができます。自宅に居ながら求人を探せるハローワークインターネットサービスは、その利便性から多くの求職者に活用されているそうです。
ハローワークの業務
ハローワークは、求職者に対する職業紹介や斡旋、求人者(事業所)への人材紹介を主な業務として行っています。単なる職業紹介にとどまらず、求職者に対してさまざまなサポートやサービスを提供しており、不安になりがちな転職を成功に導く大きな役割を果たしています。
例えば、自己サポートサービスでは、適性検査の実施や職務経験の分析と解析、労働市場調査の情報など、求職者の状況と希望に応じながら相談にのってくれます。
また、適性検査の分析結果をもとに、必要と思われるスキルのアドバイスや職業訓練の提案も重要な業務のひとつ。原則無料でさまざまな分野に関連する資格の取得や、専門の職業訓練を受けることができます。
さらには、さまざまな業界の企業の採用担当者を招いて転職に関連するセミナーも定期的に開催されているとのこと。社会人経験が浅い第二新卒にとって、業務経験やスキルなどの不足を補う方法として最適といえるのではないでしょうか。
相談窓口では、担当のスタッフが対面で転職の相談に対応し、応募したい企業へも直接問い合わせてくれます。応募に関して少しでも不安や疑問があれば、迅速に対応してくれるので安心ですね。
重要なポイントは、信頼できる担当スタッフをしっかりと見極めること。ハローワークでの転職活動は、担当スタッフの能力次第で大きく左右されるといわれているそうです。
面接対策や職務経歴を含む履歴書の作成まで、細やかな指導やサポートも特徴のひとつ。ハローワークでは、担当スタッフが身近な転職アドバイザーとしての役割を果たしてくれるのです。
ちなみにUZUZでも第二新卒のみなさんを対象とした就活サポートを行っています。個別の就職相談や求人紹介はもちろん、少人数セミナーや説明会を開催しています。ハローワーク同様無料で利用できますし、転職のプロがあなたの就職を納得いくまで支援します。
もちろん転職が決まっていない方でも大丈夫。「こんな企業に行きたいんだけど、今の状況で応募できるの?」「辞めたいけどどんな企業が合うのかわからない」など、転職に関する相談でもOKです!詳細は以下のページをご覧ください。
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ハローワークのメリット
ハローワークを利用するメリットは主に以下の2つが挙げられます。
応募した求人の回答が必ず分かる
ハローワークを利用するメリットの1つ目は、応募した求人に対して「必ず回答を得られる」ことです。採用、不採用にかかわらず、求人者(事業者)は応募に関して結果を報告することが定められています。
「応募したものの、いつまで経っても結果がわからない…」ということはありません。すぐに結果を得ることで、もしご縁がなくても次に気持ちを切り替えることができます。
地域に密着している
2つ目は、「地域に密着した求人が豊富」なことです。ハローワークは、求職者が転居する必要がない求人を紹介することを前提としています。地元の優良企業や、成長が著しい事業所などの求人が掲載される可能性が高いといえますね。
また、採用コストがかからないので、ハローワークでの人材確保に積極的な企業も多いようです。なかには、転職サイトでは採用非公開の企業がハローワーク限定で募集をしていたというケースも…。
ハローワークを活用することで、思わぬ優良企業に出会えるチャンスを掴めるかもしれませんね。
ハローワークのデメリット
メリットとあわせてデメリットについても考えてみましょう。
「求人の質が悪い」という噂も
「ハローワークの求人は質が悪い」という噂を信じている人も多くいるようです。第二新卒の人がハローワークを敬遠する理由のひとつとしてあげられるのではないでしょうか。
噂の背景には、ハローワークには求人を精査する状況と、正規職員の慢性的な人材不足があげられます。さらには、求人情報の掲載に厳しい条件はなく、募集要項が事実かどうかをチェックする体制が確立されていないとのこと。
その結果、知らないうちに「ブラック企業」といわれる悪質な企業が掲載されるというケースも報告されています。
全ての求人が稼働しているわけではない
無料の掲載条件を悪用した「カラ求人」の問題も急浮上しています。カラ求人とは、採用する予定がないのに求人募集を常時にわたって掲載している求人情報のこと。採用コストがかからないハローワーク特有の状況といわれています。
僅かな割合ではあるものの、ハローワークの評判に影響を及ぼしているようです。一年を通して同じ求人情報を繰り返し掲載しているような企業を見つけた場合には、応募した書類の返済が遅いなどを理由にあげて、担当スタッフに相談してみるとよいようです。
まとめ
いかがでしたか?第二新卒の転職に活用できるハローワークについてご紹介しました。ハローワークでは、性別や年齢を問わず求職者に対して平等に職業紹介を行います。求職のメリットである一方、20代の第二新卒にとっては、デメリットともなりかねません。
なぜなら、募集が幅広い求人情報では、将来性の高い若い人材をターゲットに募集している条件のよい企業に出会うチャンスが限られてしまうからです。
第二新卒の強みを最大限に活かすためには、ハローワークのメリットを利用しつつ、転職サイトを上手に併用してみましょう。
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第二新卒の転職を成功に導くには、選択肢を多様に準備しておくことが必要なのではないでしょうか。